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気管切開後の管理、看護師に必要な知識とは?

今回は「気管切開後の管理」について記載していきますね。

看護師として、病院で働いている場合、ほとんどの方が、気管切開をされている患者さんを見たことがあるのではないでしょうか?

急性期の方であれば、術後の気管切開の管理をしなければいけませんし、慢性期であっても、痰の貯留や固定などに、注意していかないといけません。

短期的な呼吸管理では、口から挿管チューブを入れて管理します。それで改善があれば、抜管していきます、しかしながら、難しいケースは結構ありますよね。

その場合には、長期的または永続的な呼吸管理が必要となるため、挿管チューブが適応外となっていきます。

その場合に、気管切開が適応となるのです。

では、気管切開の利点とは何か?気管切開カニューレの固定には、どのような方法があるの?メリットとデメリットは?気管切開カニューレの交換は、どれぐらい?注意する点は?気管切開の患者さんに、必要なケアとは?解説していきましょう!

気管切開の利点とは何か?

気管切開は、呼吸仕事量を減少させる(頑張らない)ことや、痰の吸引、気管切開カニューレ交換を容易にするなどの利点があります。具体的には、

・呼吸負荷を減少させる
・気道分泌物の吸引が容易になるので、気道浄化を維持することができる
・誤嚥による肺炎を回避することができる

などが挙げられます。

長期的にみていき、改善が見られる場合には、

・嚥下訓練が可能になる
・スピーチカニューレの使用により、発声練習をすることができる
・人工呼吸器からの離脱がしやすくなる

これらが挙げられます。

気管切開カニューレの固定には、どのような方法があるの?

固定方法には、大きく2つの方法があります。それぞれのメリット・デメリットを書いていきますね。

綿ひもによる固定

綿ひもは、その輪を気管切開カニューレのフレームの穴に通す

左右、それぞれ長いひもと短いひもを結ぶ

ひもと頸部に指が1~2本入るぐらいの余裕をもたせて、固結びをする

余ったひもは、切る

このような手技で行いますが、メリットとして、

・値段が安く、汚染時にもすぐに交換できる
・顔面や頸部の浮腫に合わせて、交換できる

などが挙げられます。逆にデメリットとして、

・比較的細いひもで、擦れたりすることがある
・皮膚損傷を起こすことがある(これを予防するために、ひもにガーゼを巻いたほうがよい)
・ほどけるリスクがあるため、必ず固結びにする

などが挙げられます。

一番危険なのは、綿ひもの結びが緩く、抜去となることです。そのため、日々の日常ケアでは、結び目をチェックし、観察していく必要があるのです。

カニューレホルダーを使用して固定

気管切開カニューレのフレームの穴に、テープを通して、ネックバンドに貼用する

マジックバンドをもう片方のネックバンドに貼り付け、長さを調整する

余ったネックバンドは、切る

このような手技で行いますが、メリットとして、

・綿ひもと比較すると、固定が簡単
・皮膚の接地面が綿ひもより広いので、一部の圧迫というリスクがなくなる
・多少の伸縮性はあるので、患者さんに合わせることができる

などが挙げられます。逆にデメリットとしては、

・綿ひもより高いので、頻繁に汚れる場合には、コストがかかってしまう
・入浴や汚れなど、繰り返し使用していくと、マジックバンドの粘着力が弱まるので、抜去のリスクがある

などが挙げられます。

どちらも良い点・悪い点があります。臨床経験上、カニューレホルダーは、上記に書いたように、繰り返し使用していくと、粘着力が弱くなるので、注意が必要です。 

気管切開カニューレの交換は、どれぐらい?注意する点は?

気管切開後の初回交換は、1~2週間に行います。あまり早く交換をしてしまうと、気管切開カニューレが入らないという危険性があります。

基本的には、気管切開孔は、1週間程度で形成されて、2週間ぐらいで完成するといわれています。

なので、2週間以降で交換するのが、良いと思われます。

その後の交換頻度ですが、明確な決まりはありません。しかしながら、日数を経ると、分泌物の貯留や痰の付着による内腔の狭窄、チューブの損傷リスクなどがあります。

そのため、2~4週間程度で定期的に交換するのがよいです。

ちなみに私の病棟では、大きなトラブルがない患者さんだと、2週間毎に交換をしています。

気管切開カニューレを交換するときに注意する点は、いくつかあります。

・気管切開カニューレの挿入困難(瘻孔化されていない初回交換時、早すぎた交換が原因の場合が多い)
・出血
・抜去困難

これらが挙げられます。初回以外で、気管切開後に症状として見られやすいのは、出血です。出血が続いていないのかを経時的に観察し、処置をしていくことが大事になります。

気管切開の患者さんに、必要なケアとは?

気管切開の患者さんの状態は、それぞれ違います。ですが、基本的には、合併症予防や栄養管理、コミュニケーションを行う(意識があれば)など、療養生活の質を中心に考えます。

・気管切開カニューレの管理(交換や固定、カフ圧の調整など)
・気道浄化
・排痰の援助や誤嚥予防
・コミュニケーションの方法(スピーチカニューレの使用練習や発声以外での伝達方法など)
・気管切開についての説明(理解が得られる場合)

これらを看護師は考え、必要な援助を患者さんに提供し、ケアをしていきます。

いかがでしたでしょうか?

気管切開を何度も経験した人にとっては、当たり前なのかもしれませんが、初めて見る人にとっては、恐ろしく感じる処置の一つではないでしょうか。

知識や経験がないというのは、恐ろしく感じるものです。

しかし、正しい知識を持って経験していくと、不安はなくなっていきます。

正しい知識と技術は、患者さんに良い看護ケアを提供することになり、結果として安心・安全な生活を送ることになります。
 





 

 

 

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