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がん患者さんのリンパ浮腫ケアって?

今回は、「がん患者さんのリンパ浮腫ケア」について記載していきますね。

リンパ浮腫って、がん治療による後遺症です。

リンパ浮腫が発生してしまうと、治癒は困難な場合が多く、がん患者さんを悩ませる症状の一つとなります。

軽度の浮腫であれば、多少の不便さはありますが、日常生活に強い影響はありません。

しかし、重症化してしまうと、四肢の浮腫が強くなり、ADL低下や生活の質を下げる原因となります。

ということは、リンパ浮腫のリスクを減らしたり、重症化するのを防ぐことが、患者さんの生活の質を守ることにつながります。

では、リンパ浮腫とは何なのか?リンパ浮腫の身体的特徴、心理・社会的特徴とは?リンパ浮腫のケアって、どんなことをするの?解説していきましょう!




リンパ浮腫とは何なのか?

全身の血液循環って、動脈や静脈、リンパ管が担っています。

それぞれが役割を果たし、循環血液量を保っているんですね。

心臓に戻る血液や体液は、静脈とリンパ管の運搬能力に依存しています。

つまり、どちらかの働きが失われてしまうと、その部位が、浮腫という症状として出現します。

この浮腫のうち、リンパ管だけが異常を起こすことを、リンパ浮腫といいます。

では、なぜがんの患者さんは、リンパ浮腫を起こしてしまうのでしょう?

それは、がんの治療である放射線治療や化学療法により、正常なリンパ系を傷つけてしまうためです。

リンパ浮腫を発生させてしまうと、リンパ管の機能が正常に戻ることは、難しいです。

そのため、リンパ浮腫を発症した場合は、一生付き合うといわれています。

以前、皮膚科の病棟で働いていたこともあるため、様々な炎症に出会ったことがあります。

・皮膚表面を中心とした丹毒
・皮下組織を中心とした蜂窩織炎
・リンパ管に入り、リンパ管炎

などがあります。浮腫は悪化し、炎症も見られ、発熱も見られます。そのため、予防や早期の治療が必要になります。

リンパ浮腫の身体的特徴、心理・社会的特徴とは?

身体的特徴

リンパ浮腫の進行度は、0期からⅢ期までの4つに分類されます。

・症状がない状態が、0期
・圧迫痕が残るが、挙上すると、浮腫が軽減するのがⅠ期
・挙上をしても浮腫が治らず、圧迫痕が残らないのがⅡ期
・皮膚肥厚が進行して、皮膚症状が見られてくるのが、Ⅲ期

このように分けることができます。

症状としては、腫脹やだるさ、疲れやすくなる、重苦しさ、疼痛など、様々な不快症状が出現します。

そして、感染リスクが高まり、合併症である蜂窩織炎を引き起こすことにつながるのです。

心理・社会的特徴

ただでさえ、がんになってしまったことや治療に伴う苦痛があります。それにプラスして、浮腫を発症したことは、さらに心理的苦痛を与えてしまいます。

自立した生活も程度によっては、厳しくなってしまいますし、楽しみである趣味活動にも、制限が出てしまう場合があります。

このような苦悩の連続ですが、リンパ浮腫を専門としている人や看護師の支援を受けて、浮腫の症状管理や生活の調整をしていき、浮腫とうまく付き合っている人もたくさんいます。

上記のように、リンパ浮腫に対して積極的に付き合う方もいますし、逆に不安が強くなり、苦悩が増強してしまうこともあります。その人にあった、関わりが必要になります。

リンパ浮腫のケアって、どんなことをするの?

リンパ浮腫予防に有効的なのが、スキンケアになります。

スキンケアは、清潔、保湿がポイントになります。

清潔

健康な皮膚にダメージが少ない洗い方や石ケンなどを説明していきます。泡立てることで、皮膚へのダメージは少なくなります。なおかつ、洗浄効果を高めます。

保湿

健康な皮膚はもちろん、がんの治療中は、乾燥傾向が強くなることがあります。乾燥した皮膚は、かゆみが強くなります。かいてしまうことで、皮膚のバリア機能を低下させてしまいます。

これを予防するために、保湿剤を使用して、乾燥を予防していく必要があります。

スキンケア以外には、リンパドレナージという方法があります。

リンパドレナージとは、患肢や患部に貯留したリンパ液などを、正常なリンパ管系に誘導することをいいます。

施行者が、患肢や患部に手のひらを密着させ、皮膚伸張を何度も行っていきます。これを行うことで、

・リンパ排液が促される
・体液移動が促される
・皮膚肥厚で硬くなった皮下を改善させる

などの効果がいられ、浮腫を経験することにつながります。

ただし、急性炎症や心原性浮腫などの場合には、禁忌となるので、注意が必要です。

いかがでしたでしょうか?

看護師として重要なのは、身体的な苦悩や心理・社会的苦悩を緩和するための手伝いができることになります。

そのためには、リンパ浮腫の病態、リンパ浮腫の原因をアセスメントする必要があります。

さらにアセスメントした結果、浮腫のケア方法をどのように提供し、指導していくのかが大事です。

リンパ浮腫は、基本的には一生付き合っていかないといけないので、正しい知識やケア方法を伝えていく必要があります。

しかしながら、知識がなければ何もすることができません。知識をつけることは、自分自身のスキルアップにもつながり、患者さんの生活の質を守ることにもつながります。





 

 

 

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