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誤嚥性肺炎ってなに?観察点や検査データの数値とは?

今回は「誤嚥性肺炎と観察点、検査データ」について記載していきますね。

私が働いている慢性期病棟にも、高い頻度で、誤嚥性肺炎で入院となる患者さんが、多いです。

よく遭遇する、疾患名の一つと考えてよいでしょう。

厚生労働省による調査で、肺炎による死亡は、上位5位以内に位置づけされており、この肺炎の多くが、誤嚥性肺炎といわれています。

ということは、死亡率が高い疾患で、なおかつ発症数が多いとなれば、しっかりとした知識を持たなければいけませんよね。

では、誤嚥性肺炎とは何なのか?なぜ起こるのか?誤嚥性肺炎の患者さんには、どのような観察点があるのか?誤嚥性肺炎の検査データで特に必要なのは?解説していきましょう!




誤嚥性肺炎とは何なのか?なぜ起こるのか?

その名前通りで、細菌が唾液や胃液、食物など、一緒に肺に入り込んでしまう肺炎のことをいいます。

なぜ、高齢者になると誤嚥性肺炎を起こしやすいと言われているのでしょうか。

それは、私達も食事中に、時折むせることってありますよね。

むせというのは、気道内に間違って食事が入ってしまった場合に起こり、気道の防御反応となります。

そこで私達は、咳をして、間違って入ったものを無意識に出そうとしますよね。

咳による反射が、正常に機能しているので、肺炎を起こさないで生活ができているのです。

特に高齢者が起こしやすいのは、脳神経疾患や神経疾患、認知症などを患っていることが多く、嚥下機能が落ちてしまうところに原因があります。

また、睡眠薬や向精神薬など、様々な内服をしていることが多く、咳の反射や嚥下反射が起こりにくい環境もあるためです。

そして一番危険なのは、むせがないから誤嚥していないと判断することです。

不顕性誤嚥というのを、聞いたことがありますか?

この場合には、嚥下反射が見られず、知らないうちに誤嚥していることをいいます。 不顕性誤嚥を起こしている程度によっては、常に誤嚥しているため、食事を取ることが困難になります。

誤嚥性肺炎の患者さんには、どのような観察点があるのか?

嚥下障害が存在するのか、誤嚥を起こしたことがあるのかを情報収集するのが大切です。

誤嚥性肺炎の患者さんは、禁食と抗生剤などで炎症がある程度落ち着けば、食事を再開できる可能性があるのかを検討することになります。

私の病棟では、ST(言語聴覚療法)のリハビリ担当者が、嚥下訓練の際に、介入してくれます。嚥下の状態を評価してもらい、嚥下状態が厳しいのであれば、誤嚥性肺炎を起こさないか、特に症状を確認していかなければいけません。

誤嚥性肺炎になる前の症状としては、

・むせ(どのような食品を食べると、発生するのか)
・咳(食事以外にも、咳が多くなっていないか)
・痰の性状、量(食事をしてから、量が増えていないか。) 
・口の中にためこんでいないか(誤嚥するリスクがある)
・疲労感がないか(食事の影響で疲労が強くなることがある)

これらの症状が見られないか、観察していく必要があります。症状が強くなれば、食事を再度止めることも必要になるので、観察は大事です。

ただし、症状があるから食事を必ず止めるということではなく、 多職種が連携し、嚥下評価や全身状態をアセスメントしていくことが、重要ですね。

誤嚥性肺炎の検査データで特に必要なのは?

誤嚥性肺炎において、特に大切な検査データは、WBC(白血球)とCRP(炎症反応)の数値をみていきます。

さらに重症化している場合には、血液ガスのPaO2(動脈血酸素分圧)とPaCo2(動脈血二酸化炭素分圧)を医師が採取すると思うので、数値を確認していきましょう。

これらの検査データを見ると、どのようなことがわかるのでしょうか。

細菌感染を起こすと、WBCが増加します。炎症でも増加しますが、細菌感染症(肺炎)で特に強い反応を示します。

ちなみに、重症化していると、WBCの中の好中球のみ増加し、WBCは増加しないことがあるので、覚えておきましょう。

CRPは、発症してから少し遅れてから数値が増加します。一般的には、10以上の数値が見られれば、細菌性肺炎と考えてよいでしょう。

ちなみに、高齢者の場合には、このCRPがあまり上昇しないことがあるため、トータルの検査データを見ることが大切です。

誤嚥性肺炎を起こすと、PaO2は60以下に低下し、低酸素状態になります。そこで酸素をすぐに行きたくなりますが、必ずPaCO2の値を見てから、酸素投与することが大事です。

重症の場合には、酸素を投与することで、CO2ナルコーシスを引き起こしてしまうからです。CO2ナルコーシスを引き起こしていると、PaCO2も上昇してしまい、かえって全身状態を悪化させてしまいます。

いかがでしたでしょうか?

誤嚥性肺炎は、よく見かける疾患の一つです。死亡率の高い疾患になるので、正しい知識と対応が必要です。

看護師として大事なのは、患者さんの異変に早期発見できるかです。そのために、検査データを理解する必要もあります。理解することで、その患者さんの重症度を把握できるため、観察が強化されるのです。

一人でも多くの患者さんが、よい医療を受けられるよう、知識をつけることは、大切ですよね。





 

 

 

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