看護師に必要な基礎知識、スキルアップ、メンタルケア、コミュニケーション能力、考え方などを共有して、患者さんに適切な看護ケアを提供できるようにするブログになります。

がん化学療法の現状と課題の理解は、看護師に必要

今回は「がん化学療法の現状と課題」について記載してきますね。

あなたは、がん化学療法(抗がん剤)に関わったことがありますか?

私は、数年前、消化器内科病棟で働いていたときに、胃がんや大腸がん、食道がんなどの疾患に対して、化学療法を受けている患者さんの看護を行っていました。

その時から既に、分子標的治療薬をはじめとする、新しい薬剤が導入されています。さらに、新規薬剤が続々と開発されており、がん化学療法が、益々発展をしています。

医療にとって、治療の質が上がることはとてもいいことです。

ですが、それに伴い、がん化学療法に関わる看護師に求められる知識や役割は大きくなります。

がん化学療法に関わっている時、次々に新しい薬剤や投与方法が変化したので、常に最新の知識を得るために、勉強をしていたのを思い出します。

では、外来化学療法を受けている患者さんの数は、どのように変化し看護師は対応しているのか?内服抗がん剤治療を受けている患者は、どのように看護支援していくのか?アドヒアランスとは何か?病院と保険薬局との連携って?解説していきましょう!



外来化学療法を受けている患者さんの数は、どのように変化し、看護師は対応しているのか?

抗がん剤の初回の場合には、入院が原則です。ここで、副作用の出現を見ながら、外来化学療法に移行するのが、一般的です。例外として、入院治療でしか治療できない場合もあるので、あくまで一般的な話しをしていきますね。

外来化学療法は、ここ10年あたりで、外来での投与可能な、新しい薬剤や治療方法が、増えてきています。

当然、外来化学療法を行う件数も増えるわけです。具体的には、約10年前と比較すると、2倍以上になっています。

時代の流れで、ただ件数が増えているならば、忙しいけれど、対応は比較的可能だと思います。

ですが、新しい薬剤や治療方法が、増えるということは、投与方法も複雑化し、レジメンが細かくなっていきます。

レジメンが細かくなるということは、より高い専門性が求められてくるのです。

今後も益々増えてくることが予想される外来化学療法に対して、ケアの質を維持・向上するためには、どうしたらよいでしょうか。

個人の学習のみではなく、がん化学療法の定期的な教育、看護師一人当たりの外来化学療法患者数の検討など、事故が起きず、患者さんに対応できる環境を検討していく必要があります。

内服抗がん剤治療を受けている患者は、どのように看護支援していくのか?

内服抗がん剤は、投与方法が簡単で、通院回数も少なくなるなど、患者さんにとってメリットが大きいと思います。

しかし、メリットをデメリットに変化しないように、患者さん自身の自己管理が求められます。

確実に内服し、副作用の症状の対応など、患者さんのセルフケアが重要になっていきます。

入院時はもちろん、限られた時間の外来では、どのように看護師が、どのタイミングで看護支援を行っていくのかは難しいところです。

でも、今後も内服抗がん剤治療は増加していくことでしょう。そのため、確実に内服できる環境を整えるなど、課題はたくさんありますね。

アドヒアランスとは何か?

アドヒアランスとは、患者さんが病状と治療を理解している状態で、積極的に治療に参加することをいいます。

そして、その治療法を守るという考え方なんですね。

上記で書いた内服抗がん剤のアドヒアランスとなると、患者さんが自ら、正しい時間、正しい用量、正しい方法で、正しい期間を守って、服薬することとなりますね。

また、副作用の症状に対しても、適切に対処できることも含まれます。

このアドヒアランスに悪影響を与える要因は、

・保険医療システム
・経済的負担
・疾患
・治療
・患者さん

というようになります。どの内容が、アドヒアランスに影響を与えているのかをアセスメントし、
適切な介入をしていくことが、看護師にとって大事なポイントになっていきます。

病院と保険薬局との連携は、どのようなことが必要か?

がんの治療が、外来に移行しているということは、内服抗がん剤を院外処方箋により、受け取ることが一般的です。

薬剤の内容については、薬剤師の方から説明がありますよね。作用や副作用について説明があるので、とても有用だと思います。

では、連携という視点で考えてみましょう。

あるアンケートによると、投与スケジュールやレジメン内容、治療歴などについて、情報が不足していると、保険薬局から回答があったようです。

確かにそうですよね。薬剤の説明はできても、いつまで内服をするのかは不明です。抗がん剤の種類によっては、内服してから、1週間休む抗がん剤もあります。

じゃあ、情報提供をしてもらったらよい?と考えますが、そう簡単にはいきません。

病院から情報を連携するということは、個人情報の扱いをどうしたらよいのか?

現在お薬手帳が運用されていますが、うまく活用できていない場面も見られます。

将来的には、電子カルテの共有化ができたらよいと、個人的には考えていますが、現状では、何か患者さんが、自分自身の意思で提示できるものがあれば、良いと考えます。

いかがでしたでしょうか?

がん化学療法の進歩に伴い、看護業務も煩雑化してきています。

医療は、日々勉強を続けなければいけないといわれていますが、まさにその通りです。

ついていくのは大変なことですが、正しい知識と技術をマスターすることは、自分自身のスキルアップにもつながりますし、何より患者さんのケアの質を高めることになります。

一人でも多くの患者さんが、元気で明るく過ごせるように、日々知識を増やして実践していきましょう。




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