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抗がん剤の血管外漏出はこわい?看護のポイントは?

今回は「血管外漏出」について、記載していきますね。

血管外漏出は、細くもろくなった血管や血流の悪い血管に対して起こりやすくなります。

血管外漏出の観察ポイントって?

・使用薬剤の性質(漏れた場合の想定するということ)
・刺入部位の観察を頻回に行うこと
・疼痛、腫脹・発赤、血液の逆流があるか、滴下不良はないか、刺入部位からの漏出

これらを観察していきます。観察して、「何かおかしいぞ!」と感じることがあった場合には、
基本的には様子を見るのではなく、刺し換えをすることを強くお勧めします。 

なぜ、差し替えを強く勧めるかというと、次に書く抗がん剤の血管外漏出が、ものすごく危険だからです。




抗がん剤は、血管外漏出をするとどうなるの?

抗がん剤には、大きく分けて3種類に分類することができます。 

・起壊死性抗がん剤:漏出により、組織の破壊・壊死を起こしうる薬剤

・炎症性抗がん剤:注射部位、血管の走行に沿って、静脈炎を起こしうる薬剤

・起炎症性抗がん剤:多少の漏出があっても、炎症や壊死を起こさない薬剤

このように分けることができます。
この、起壊死性抗がん剤が、非常にやばいんです!
少量の漏出であっても、組織の破壊・壊死をさせてしまうので、早急な対処が必要となります。

具体的な薬剤名は、数が多いので書ききれませんが、ポイントは、
抗がん剤投与をするときに、どの種類の抗がん剤なのか?
これを知識として知っているか否かでは、行動レベルに大きな差があります。

なので、必ず抗がん剤投与前には、どの種類の抗がん剤なのか把握してから、投与するようにしましょう。

抗がん剤が、血管外漏出してしまった場合、看護援助としてどうするか?

どんなに気をつけていても、起きる時は防ぎきれない場合も十分あります。

対処法は、
・すぐに抗がん剤を中止する
・針を抜く前に、可能な限り漏出した薬剤と血液を吸引してから、抜針する
・その後に、医師に投与薬剤、おおよその漏れた量などを報告し指示を仰ぐ

このように対応していきます。

抗がん剤の種類によって、行動が変わっていきますので、参考にしてみてください。

起壊死性抗がん剤の場合、多くの場合ステロイド薬の局注を行いますが、
早期のデブリートメント(切るということ)をする方が効果的であるといわれています。

炎症性抗がん剤の場合、少量の漏出であれば冷罨法で様子を見ることがあります。
大量に漏出した場合には、上記と同じ処置を行うこともありますので、早期の対応が重要です。

起炎症性抗がん剤の場合、経過観察を基本としますが、冷罨法をする場合もあります。

血管外漏出を防ぐために、予防行動はあるの?

このように、抗がん剤の血管外漏出は、皮膚障害がかなり強く出てしまうので、予防対策が非常に
重要となります。なので、基本的には不必要な輸液ポンプは使用しないほうがよいとされています。

輸液ポンプは、輸液を押し込む機能があるので、血管外漏出があってもそのまま入れ続けてしまうリスクがあるからです。

抗がん剤ではないのですが、私も輸液ポンプを使用している患者さんで、訪室すると腕が2倍~3倍に腫れあがっている状態を見つけたことがありました。

すごいですよね。3倍って・・・。大腿部みたいな大きさになっているんですからね。

もしこれが抗がん剤であったとしたら。
ものすごい恐ろしい事態になっていることが、想像がつくと思います。

話しは戻りますが、血管外漏出を防ぐ予防行動には、患者教育ということが重要です。

理解力がある方であれば、上記に記載した内容(疼痛、発赤・腫脹など)を説明し、一つでも該当する
事が起きた場合に、早急に看護師に連絡をしてもらうように伝えることができます。

これをすることで重症化せずに、早期に対応できた事例がかなりあるので、積極的に説明をしていったほうが
よいでしょう!





 

 

 

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