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がん終末期ケアは、ルーチンで処置をしない理由とは②

今回は「がん終末期ケアは、ルーチンで処置をしない理由②」について記載していきますね。

がん終末期ケアのルーチンで処置をしない理由を以前書きました。こちらを参照してください。

以前の記事では、吸引と酸素投与、バイタルサインと心電図モニターについて触れました。

しかし、上記以外にも、ルーチンで行わない方がよいと思われる処置はあります。

では、排尿管理はどうしていますか?動けないから尿道留置カテーテルを入れる?禁食で終末期の患者さんには、口腔ケアはどうするの?積極的な経口摂取が、必ず身体に良いとは限らない?解説していきましょう!




排尿管理はどうしていますか?動けないから尿道留置カテーテルを入れる?

がん終末期の患者さんは、全身状態が悪化してくると、ADLも低下しますよね。

最終的には、寝たきりの患者さんに近い状態になります。

ここで、ポイントになってくるのが、患者さんが排泄に関して、どう思っているのかをくみ取ることです。

「最期まで、トイレは行きたいんだ。」という訴えがある方もいますし、

「おしっこの管は入れたくない。あんなの入れたら、終わりだ。」という方もいます。

「トイレに毎回行くのが辛かった。管を入れてから楽になりました。」と逆の考え方もあります。

つまり何が言いたいのかというと、患者さんが何を求めているのかということです。

尿道留置カテーテルは、行動制限や尿路感染症を起こすリスクがあります。

なので、排尿障害がある方以外には、基本的に使用しない方向です。

しかしながら、尿道留置カテーテルを挿入しないことで、トイレにとらわれてしまい、身体消耗が強いとなると、話しは変わりますよね。

尿器やポータブルトイレなど、手段はいくつかあります。でも、間に合わずに失禁するケースもよくあります。

そんな時、

「オムツに失禁したくない。でも動くのはつらいんだ。管は入れてもいいよ。」となるケースもあるのです。

大事なのは、寝たきり=尿道留置カテーテル挿入

というように、安易に考えることだけは避けましょう。必ず患者さんのメリット・デメリットを考えて、最善と思われる方法を選択していくのが、大事になります。

禁食で終末期の患者さんには、口腔ケアはどうするの?

食事をしていないからといって、口腔ケアをやめていませんか?

食事をしていないということは、唾液の分泌量が減ります。

唾液には、消化作用、抗菌作用、洗浄など、様々な力を持っています。

唾液の分泌量が減るということは、これらの大事な作用も減少してしまうことを意味します。

口腔内のトラブルとして、口腔乾燥、口臭、口腔内出血、舌苔などの症状が出現しやすいです。

終末期の患者さんは、自分で口腔ケアができなくなっていきます。

ついつい、口腔ケアをしないで安静にしてもらうと考えがちですが、結果的に口腔内のトラブルは、患者さんの生活の質を大きく低下させてしまいます。

なので、基本的には毎日口腔ケアは行うべきでしょう。

ただし、一つ注意点があります。がん終末期の寿命が近づくにつれて、口腔ケア自体が苦痛を感じさせてしまうことがあります。

口腔ケアをルーチンにやるのではなくて、その日の患者さんの状態に合わせて、口腔ケアを提供するという考え方が大事です。

最低限の口腔ケアで良い場合もあります。患者さんの全身状態を観察し、口腔ケアを行う方が、有益だと判断した場合に、行っていきましょう。

積極的な経口摂取が、必ず身体に良いとは限らない?

子供の頃からの習慣で、「なんでも食べないと、元気にならないから。」と考えている人って、多いのではないでしょうか。

この考え方を否定しているわけではなくて、患者さんの状況的にどうなのか?ということです。

食欲不振や嘔気など、終末期の患者さんは、様々な苦痛症状を抱えています。

つい、家族の立場としては、食べられない=どんどん調子が悪くなる

という風に、思いがちです。

しかし、ここで看護師がどのように介入するのかが大事になります。

例えば、どのように説明するとよいでしょうか。

・食事は、ご本人の食べる楽しみという意味で、勧めるのは良いこと

・無理に食事をしてもらうのは、本人にとって苦痛でしかないこと

・動けない方の場合、必要なエネルギー量が少ないので、少ない量で維持できること

・病院食にこだわる必要はなく、本人が食べたいと思うものを持ってくることが、大切

これらを説明するのが、良いと私は考えています。

終末期患者さんの食事は、栄養確保ではなく、食べる楽しみを最大限にすること。

これが大事なのではないかと思います。食事も、ルーチンに進めるのではなくて、

患者さんや家族の状態に合わせて、アプローチしていくのが、大事ですね。

いかがでしたでしょうか?

がん終末期ケアは、提供する側、つまり看護師の判断によって、良くも悪くもなります。

患者さんの状態に合わせて判断し、それが仮に悪かったとしても、修正をすれば、良いと思うのです。

考えた上で、ケアを提供することができることが、大事なのです。

ルーチンで特に考えもしないで、ケアを提供するのは、危険です。

知らない間に、患者さんに苦痛を与えているかもしれません。

そのため、一つ一つの処置の意味を理解する必要があります。理解するためには、正しい知識が必要です。

正しい知識があって、初めて患者さんにあったケアを提供することにつながります。

正しい知識をつけ、患者さんに安楽な生活を提供できるように、していきましょう!





 

 

 

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