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2016年診療報酬改定。7対1施設基準ってなに?

今回は「2016年の診療報酬改定」について記載していきますね。

現在、多くの病院では、在院日数を短縮するように動いています。

それは、在宅での生活に、国が力を入れているから。

なぜ、国が力を入れているかといえば、年々増大する医療費を抑えるためだからです。

では、なぜ病院も同じ方向性で動いているのでしょうか。

それは、国が診療報酬改定を行い、その改定内容に沿って活動しないと、病院にとって、大きな減収になってしまい、維持できなくなるからです。

看護師として病院で働いているということは、目の前にいる患者さんはもちろんですが、世の中の医療全体の流れを把握する必要もあると思います。
 
では、2016年診療報酬改定の内容ってなに?どんなことが変わったの?解説していきましょう!



7対1の施設基準が変わった?重症患者割合が25%?

7対1というのは、患者さん7人に対して看護師1人がケアをするということです。

ただ、患者さんと看護師の数が足りていれば良いということではないのです。

あなたの病院でも、看護必要度について、よく話しを聞きませんか?

一般病棟用の、重症度、医療・看護必要度が、今回改定されました。

今回の改定で、A項目、B項目以外に、C項目が追加されました。

具体的な項目については、膨大な量になるので割愛しますが、

どれか項目に該当しないと、重症度の条件とはされません。

それだけならよいのですが、重症患者割合が、15%→25%に引き上げられました。

私の病棟でもそうなのですが、今の現状でも、重症患者割合を維持するのが難しいです。

25%という数字は、ほとんどの病院で難しいのではないでしょうか。

1人の患者さんが、A項目とB項目を満たしていたとしても、2人ではなく、1人として計算されます。

なので、4人に1人は重症患者さんを受け入れる必要があるとされるのです。

重症患者割合の求め方は、

重症度、医療・看護必要度の患者数÷総患者数×100=○%

という風になります。

重症患者割合が、25%以上って難しそうだけど、今後どうなっていくの?

そうなんです。看護必要度を経験されている方だと、難しい数字だというのを実感できるのではないでしょうか。

病院の対策として、予想されることは、

・看護必要度の基準を満たす患者さんの入院数を増加させる
・看護必要度の基準を満たさない患者さんを、早期に退院させる

ということが考えられます。

早期に退院させることができれば、総患者数が減少するので、重症患者割合も上げることになりますよね。

でも、その分入院患者数も減ってしまえば、病床稼働率は下がってしまいます。

こういった理由から、早期に在宅へ退院を進めていくと同時に、看護必要度を満たす患者さんの入院数を増加させる必要があるのです。

7対1施設基準の病院が、基準を満たさないとどうなるの?

7対1の入院基本料と10対1の入院基本料って、差額が結構多いんです。

どれぐらいの差かというと、年間1億の減収と聞いたらどうですか?

すごい額ですよね。

そのため、病院として、7対1を維持するために、努力していかなければいけないんです。

もし、7対1が維持できずに、10対1になったとしたら、看護師にどんなデメリットがあるのか?

例えば、私の働いている病棟は、定床40になります。

30人程度の看護師人数に対して、20人程度に減少していくことになります。

いかがですか?もしあなたが、働いている病棟の看護スタッフが、10人いなくなったとしたら?

想像しただけで、恐ろしいです。看護師の人数が減るということは、看護業務の負担が間違いなく増加します。

看護師が、疲弊してくると、患者さんの安全を守るプレッシャーから、離職も進むだろうし、看護の質も下がってしまうでしょう。

いかがでしたでしょうか?

病院で働いていると、ほとんどの方は、あまり診療報酬改定に対して、知らない方がほとんどではないでしょうか?

普段は、目の前にいる患者さんに、必要な看護ケアを提供しています。

でも、ふと診療報酬改定など、世の中の医療の動向を調べてみると、病院以外の視野を広げることにもつながります。

医療が、どういう方向性で進んでいるのかを理解することは、看護師として必要なのではないかと思い、診療報酬改定の一部を書いてみました。

参考になれば、嬉しいです!




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