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人工呼吸器患者さんの観察ポイントは?基本モードは?

今回は「人工呼吸器装着患者さんの観察ポイント」について記載していきますね。

 

人工呼吸器を初めてみると、

 

「うわー。なんかいっぱいついているし、設定とか全然わからない。」

 

こんな風に思うのではないでしょうか。

 

確かに、人工呼吸器には様々な設定があります。その患者さんの設定は覚えないといけませんが、全てを覚えようとするから、混乱するのです。

 

じゃあ、どうしたらいいの?となりますが、

 

基本的には、人工呼吸器の基礎を覚えておくと、その設定は応用となるのです。最初から、応用を覚えようとするから、難しくより感じてしまうのです。

 

基礎が、どういうものかと言うと、大きく分けると3つに分類されます。

 

・自発呼吸がない

・自発呼吸が足りない

・自発呼吸がある

 

これらのどれが該当するのかを考えてみましょう。少し、楽になったのではないでしょうか。

 

では、人工呼吸器装着患者さんの観察ポイントは?人工呼吸器の基本的なモードの意味は?人工呼吸器装着患者さんの移送で注意する点は?解説していきましょう!

 

 

人工呼吸器装着患者さんの観察ポイントは?

 

人工呼吸器装着患者さんといっても、意識がある人とない人がいますよね。

 

意識がある人であれば、意思表示ができるので、話しができなくても、非言語的コミュニケーションをしながら、症状を確認できます。

 

ですが、意識がない人工呼吸器装着患者さんも、たくさんいます。

 

観察ポイントとしては、

 

・苦しそうではないか

・努力様の呼吸をしていないか

・痰が貯留していないか

・胸郭の動きが不自然ではないか

・人工呼吸器の設定と呼吸が合っているか

・酸素量(SPO2)は足りているか

・痰の性状が、異常ではないか

 

というように、観察ポイントはたくさんあります。

 

これらを観察していき、おかしいなと感じたり、違和感を覚えた場合には、さらに細かく観察していくように、私はしていました。

 

一つの異変を見逃すことが、患者さんを重篤化させてしまう危険があるのです。

 

努力様呼吸をして、胸鎖乳突筋が発達していれば、間違いなく呼吸を頑張っている状態だと判断できます。

 

胸郭の動きに左右差があるのであれば、気管チューブが正しく入っていない可能性考えなければならず、すぐに医師にコールする必要があります。

 

呼吸回数が増えていれば、設定があっていない、もしくは酸素不足を考えます。

 

痰の性状に、淡黄色や黄色に変化していき、呼吸状態に悪化があれば、早めに医師に連絡し、抗生剤などの指示を仰がなければ行けません。

 

患者さんの状態によって、強化して観察していく項目は変化しますが、基本的には、このような観察点があります。

 

人工呼吸器の基本的なモードの意味は?

 

人工呼吸器のモードってたくさんありますが、基本的なモードは3つなので、覚えておきましょう。

 

最初に書いたように、自発呼吸がどういう状態=モードも存在します。

 

・自発呼吸がない=A/C(強制換気)

・自発呼吸が足りない=SIMV(同期式間欠的強制換気)

・自発呼吸がある=CPAP(自発呼吸)

 

という感じになります。

 

A/Cは、人工呼吸器に全ておまかせ状態で、全部やってという形です。

 

SIMVは、人工呼吸器に設定した回数はやりますが、それ以外の部分は患者さん本人が呼吸を頑張るという形になります。

 

CPAPは、吸うタイミングや呼吸するのも、患者さん本人にやってもらう形になります。

 

じゃあ、ずっと同じモードじゃない判断基準は?

 

A/Cは、強制換気なので、もし全身状態が改善して、自発呼吸が見られたら、どうなるか。常に深呼吸しているような状態になるので、過換気を起こしてしまいます。自発呼吸が見られれば、SIMVやCPAPに切り替えていくことになりますよね。

 

SIMVは、自発呼吸があるけど、少し足りない状態。自発呼吸の力が、上がってくると、上記と同じように過換気になってしまうので、次のステップにいきますよね。

 

CPAPは、常時設定された陽圧を気道に維持して、自発呼吸を全て行ってもらう状態。これで問題なければ、抜管になるし、呼吸筋が弱まっているようであれば、様子を見なければいけない状態になります。

 

人工呼吸器装着患者さんの移送で注意する点は?

 

CTの撮影に病院内を移動する場合もあるし、転院搬送で病院外を移動することもありますよね。

 

移送するときに必要なものとして、

 

・酸素ボンベ(酸素投与量による)

・バッグバルブマスクなど、救急バッグ

・輸液ポンプなどを使用している場合には、固定を行う

・転院搬送の場合には、ポータブル吸引機とカテーテル

 

これらがまず、必要になります。

 

患者さんを移動する際に見るポイントは、

 

・気管チューブの位置がずれていないか

・換気量は保たれているか

・SPO2の低下はないか

 

これらが特に変化しやすいので、注意して観察していきます。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

人工呼吸器を漠然と考えると、わからないことが多いので、不安ばかりが募ってしまいます。

 

一つ一つ紐を解いていきながら、学習を進めていくと、理解ができていきます。

 

基本的な部分を理解すると、後は患者さんに合わせて応用をしていけばよいので、比較的頭に入りやすくなると思います。

 

患者さんの状態を理解していることは、安全管理上、大変重要です。正しい知識をつけて、適切なケアをしていきましょう。

 




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