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20G以上の太さでライン確保!どんな想定がされる?

今回は「20G以上の太さでライン確保!どんな想定がされるのか」について記載していきますね。

 

私の病棟では、普段点滴を行う時、22Gの抹消静脈からの点滴ルートを確保します。血管が細い時には、24Gで対応することもあります。

 

でも、ふと思ったことはありませんか?

 

なぜ、入院中の患者さんは、22G針ばかりを使うのに、20Gや18Gの針が病棟に準備されているのか。

 

逆に質問してみますね。20G以上を留置する場合には、どのようなことが想定されるのか?

 

造影剤の急速注入に耐えるため?ショックに対して、20G以上の針は有効?手術に備えているってこと?解説していきましょう!

 

 

20G以上でないと、耐えられない造影注入があるの?

 

以前、私は救急外来とCT造影の兼務をしていました。

 

一般的な造影検査は、22Gの針でも耐えられるようなスピードで注入されていきます。

 

しかし、ダイナミックCTと呼ばれる注入方法があるのです。この方法でCT撮影を行う時は、急速注入しながら撮影するという方法がとられます。

 

イメージだと、20mlのシリンジにつめた薬剤を、緩助ではなくて、急激に入れるような感じですね。患者さんの体格によって、注入量は違うので、一概には言えませんが、50mlや80ml程度が一気に入ると考えると、太い針でないと危険だということが、わかるのではないでしょうか。

 

ショックに対して、20G以上の針はなぜ有効なの?

 

敗血症や胸部大動脈瘤の破裂など、緊急性が高い出血性ショックの可能性が高い場合には、急速輸液による、循環動態の安定が最優先です。

 

循環動態の安定というのは、ショックになると、血圧測定不可能であったり、血圧60以下、頻脈(たとえば120以上)になるので、その状態から脱することができるように処置をすることです。

 

救急外来では、間違いなく急速輸液をしない程度の安定性があれば、22G針を留置することもありますが、基本的には、20G針を使用していました。

 

急速輸液、急速輸血を行う場面は何度もありました。

 

今でも強い記憶が残っているのは、とある病院から、妊産婦が運ばれてきたことです。

 

出血が続き、血圧も低下してきたため、運ばれてきたのです。意識レベルも低下し、上記に書いたような出血性ショックと思われる所見が出ていました。

 

ガーゼのようなものを、恐らく膣だったと思いますが、多量に詰められていました。それを除去した瞬間、周りが血の海になるレベルで、大量に出血していたのです。

 

このときに行った処置は、20G針を両腕に留置しました。片方は、輸液の急速輸液用として。もう片方は、輸血の急速輸血用として。

 

本当に死と隣りあわせ状態だったので、輸血をシリンジで吸いながら、ポンピングをしたのを覚えていますし、輸血を握りしめて、急速投与した記憶もあります。

 

こんな状態が想定されるので、20Gでないと対応できなくなってしまうんですね。

 

手術の可能性があるときにも、有効なの?

 

症状が出て、数時間後には、手術を開始している場合も想定しなければいけません。手術室で行われるのは、もちろん上記に書いた急速輸液や急速輸血が行われることもあります。

 

つまり、可能性がある場合には、事前に準備をしておくということが、大切になります。

 

手術中に患者さんの容態が急変したときに、細い針しか留置されていなければ、対応が遅れてしまいますよね。

 

このような事態を防ぐために、手術前には20G以上の太い針を留置しておく必要があるのです。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

普段使用している針より太い針なので、

 

「私には、そんな太い針は留置できない。」

 

という不安がある方も、多いのではないでしょうか。

 

私も、救急外来で働いた当初は、20G以上の針を留置するのが当たり前だったので、戸惑った記憶があります。

 

でも、数をこなしていくと、それが当たり前のような感覚になりました。

 

救急外来で働いていた頃は、

 

「20G針が当たり前。入らなければ、仕方ないので、22Gでチャレンジ。」

 

こんな風に考えていました。

 

普段の入院患者さんであれば、22G針を使用し、入らなければ24G針にチャレンジだったので、同じような感覚だったのかもしれませんね。

 

上記に書いた急速に入れる造影剤ですが、ものすごい血管が細い方で、指の先に20Gを留置して造影剤を注入した記憶があります。

 

知識と経験を積めばつむほど、できることが増えていくのだと実感します。

 

急性期の患者さんに適切な看護を提供するためには、正しい知識、行動力、経験が条件になります。

 




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