在宅の生活につなげるために、退院支援は必要?
今回は「在宅の生活につなげるために、退院支援は必要」について記載していきますね。
2016年診療報酬改定に伴い、ますます在院日数が短縮されていますよね。
急性期の病院って、本当に短縮されていて、2週間以内に退院していく方向になっています。
でも、2週間以内に退院して、「はい、元気になったので、明日から大丈夫ですよ。」
というように、ならない方もたくさんいます。
特に高齢者の場合には、回復し日常生活が自立するまでに、在宅の援助を必要とする場合があります。
そのため、入院時から退院支援が必要なのかスクリーニングをしていくんです。
では、入院時のスクリーニングってなに?退院支援計画書とは?退院調整カンファレンスってなに?解説していきましょう!
入院時のスクリーニングってなに?
スクリーニングというのは、患者さんが退院調整が必要な方なのかをアセスメントするというイメージが考えていると良いです。
入院生活に必要な情報収集だけだと、問診となりますが、スクリーニングになると、退院後の生活も考えて情報収集をします。
私の病院では、入院時スクリーニングシートのようなものが、電子カルテに導入されているので、そのチェック項目に沿って行っています。
具体的には、
・年齢
・予定入院or緊急入院
・介護者の有無
・ADL
・社会福祉資源を活用する可能性
・退院時、医療を提供する可能性
これらなどが、事前に入力されており、チェックしていく形になります。そして、何点以上であれば、退院調整が必要というように決めているので、抜けないように対応できます。
退院支援計画書って、どう書いたらいいの?
あなたの病院でも、退院支援計画書を書いていますか?
私の病棟は、慢性期病棟の患者さんが主なので、ほぼ対象となります。
具体的には、
・患者さんの氏名
・病名
・退院に関する患者さん以外の相談者
・退院が困難な要因
・退院に関わる問題点
・退院に向けた目標設定
・退院支援の概要
・予想される退院先
・退院後に利用可能な医療や介護サービス
・入院期間
これらを退院支援計画書に記載していくんです。きっと、
「難しくて、よくわからない。」
と感じる方も多いのではないでしょうか。
私の病院では、退院支援計画書を電子カルテ上でテンプレート化していて、入力しやすい状態になっています。
不要な部分を消していくだけで、基本的には完成できるような状態になっています。
最初から入力すると、抜けることもあるし、間違いやすいですしね。
退院調整カンファレンスってなに?
数年前まで基本的に、患者さんの退院に関する対応は、病棟看護師が行っていました。
でも、正直いうと、日々の看護業務にプラスして、退院支援全てを病棟看護師で行うには、限界があります。
そこで、私の病院では、退院支援課ができあがりました。
適切に患者さんの退院調整を行うためには、病棟看護師以外にも、他部門との連携が必要になっていきます。
入院時スクリーニングシートをチェックして、退院調整が必要であれば退院支援課に介入依頼を、私の病院では行っています。
退院支援の担当看護師が、在宅に向けてサービスや行き先を調整してくれます。病棟看護師としては、患者さんの現状を情報提供していきます。
場合によっては、介護連携指導といって、ケアマネージャーと病棟看護師、退院支援課看護師、家族、本人を交えて、今後の療養先について検討していきます。
退院調整カンファレンスというのは、看護師だけではなく、ケアマネージャー、医師、リハビリ担当者など、様々な他職種が混じって、必要な情報交換を行い、患者さんの今後を検討していくことをいいます。
いかがでしたでしょうか?
普段は、入院した患者さんの、安全や安楽を考えて看護ケアを提供していきますよね。
それと同時に治療が終了した時に、在宅へ戻れるように退院調整を行っていかないと、スムーズに退院できないことが多いのです。
治療終了後には、早期退院が求められています。医療費のこともありますし、患者さんの生活の質も考えて、国の方針として動いています。
退院ができる状態で、社会的理由で退院が長期化してしまうと、病院としての損失にもなりますし、患者さん自身の生活の質も下げてしまうことにつながることがあります。
看護師は、入院~在宅までを見据えて看護ケアを提供しなければいけない時代になってきています。
求められるものが多くなってきていますが、基本的には、患者さんの全体像をとらえることが大事です。
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