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抗がん剤の継続と中止。看護師はどうサポートする?

今回は「抗がん剤の継続と中止。看護師はどうサポートするか」について記載していきますね。

 

あなたは、抗がん剤に関わったことはありますか?

 

私は、消化器内科病棟に勤務していた時、急性期が内視鏡を用いた治療や検査、慢性期が抗がん剤(化学療法)、そして終末期に分かれていました。

 

急性期で検査をした結果、がんが見つかり、抗がん剤を開始。抗がん剤ができない状態になり、終末期へ移行、最期を迎えるというのを私の病棟で過ごした方もいました。

 

そこで難しいと感じたのは、がんだと告知された時、そして抗がん剤の中止を医師から説明された後の、フォローです。

 

どちらも、ものすごいストレスがかかっているのは、容易に想像できます。特に今回は、抗がん剤の継続と中止について、焦点を当てていこうと思います。

 

では、どのような状態になったとき、抗がん剤を中止しなければいけないのか?抗がん剤が中止した後、看護師としてどのようにフォローをしたらいいのか?抗がん剤ができない状態であるが、強く抗がん剤を希望している時には、どう対応したらいいのか?解説していきましょう!

 

 

どのような状態になったとき、抗がん剤を中止しなければいけないのか?

 

医師から患者さんに、抗がん剤の中止を伝えられる状況として、

 

・抗がん剤の治療中に、病状が悪化し、有効な抗がん剤がない場合

・患者さんの全身状態が悪化し、抗がん剤の種類はあるが、投与できる状態ではない場合

 

この2つに大きく分けることができるのではないでしょうか。

 

後者の全身状態悪化というのを、具体的にすると、

 

・PS低下による中止

・病状悪化による、臓器障害

・抗がん剤の副作用が強すぎる

 

などが挙げられます。

 

これらを判断して、医師から抗がん剤の中止について、本人や家族に説明されます。

 

抗がん剤が中止した後、看護師としてどのようにフォローをしたらいいのか?

 

抗がん剤の中止を、医師から説明された後、本人や家族はどのような状態にあるのかを、理解する必要があります。

 

今までの医師や看護師との関わりが大きく影響しているため、一概には言えませんが、

 

「これまで頑張ってきたのに。これからどうしたら。」

「見捨てられたということなんですね。」

「わかりました。前々から先生と話していたので、覚悟はできていました。」

 

と思いつく限りでは、このような言動があったと記憶しています。

 

実に様々な感情を抱いているのが、わかると思います。現実を受け入れられず、怒りを医療者にぶつけたり、悲観的な状態にもなります。逆に悲観はしているものの、理解を示している状況もあります。

 

大事なのは、抗がん剤の中止について説明をされた後、どのように本人や家族が受け止めているのかを把握することです。

 

抗がん剤の中止となって、すぐ受け入れられる方は、恐らくいないでしょう。少なからず、何かしらの感情は抱いているはずです。

 

看護師として、どう対応するかというと、まずは医療チームで共有をしましょう。共有するのは、

 

・○○さんは、このようなタイプなので、関わり方を統一する

・大部屋の患者さんだと、話しをそこでするわけにはいかないので、静かにゆっくりとした時間が流れる場を提供する

・感情のままを受け止め、共有する

・気持ちに寄り添うという考え方で、接していく

 

などに注意して、関わっていきます。1日で解決をしようとするのは、やめましょう。あなたも経験があると思いますが、強いストレスを受けたときって、時間が解決するという経験があると思います。

 

まさに同じ状態で、ゆっくり考える時間も必要なのです。日々、上記に書いたような方法で関わっていき、想いを表出できる状態にしていくのが、大事なのではないでしょうか。

 

抗がん剤ができない状態であるが、強く抗がん剤を希望している時には、どう対応したらいいのか?

 

なぜ、抗がん剤を中止しなければいけないのかについて、看護師から説明してみましょう。理解不足の場合には、丁寧な説明を繰り返し行っていくことが大切です。

 

ただ、理解はしているけど、認めたくない場合ってあると思うんです。

 

当然の反応だと思うんです。もし、自分が同じ立場だったらと考えた時に、自分自身も同じ行動をとるかもしれません。

 

じゃあ、自分ならどう対応して欲しいのか、考えてみました。

 

もし自分なら、わかってはいるけど、希望を持ちつつ、最悪の状態も考えていきたいと思います。

 

抗がん剤ができないときに、どう余命を過ごすか?これを話せる相手がいたらいいのかもしれません。

 

逆に抗がん剤はできない!と決めた方が、辛いことだけど、自分らしく過ごせるのかなーとも思いました。

 

過去に、がんを告知された方で、抗がん剤について説明をされていた方がいました。

 

その方は、「抗がん剤をしても、数ヶ月延命できるだけなんでしょ。だったら、私はしません。

 

残りの余命を、可能な限り、自由に過ごしていこうと思います。辛くなったときは、お願いしていいですか?」

 

というような方もいました。

 

どれが、正解か不正解なのかと聞かれれば、本人の意思で決めたことが、正解なのだと私は考えています。

 

なので、患者さんに相談された時は、一通りの薬剤の効果と副作用を説明した上で、

 

「最終的に○○さんが決めた方法が、正解なんだと思います。」

 

と伝えるようにしています。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

抗がん剤の継続と中止の狭間は、今後を左右する重要な出来事です。

 

どちらが正しいのか、間違いなのかと聞かれれば、私には答えることができません。

 

でも、メリットとデメリットについて、知識として伝えることはできますし、患者さんの近くで寄り添いながら、一緒に考えることはできます。

 

看護というのは、患者さんが抱えている、目の前の病気や課題に向かうのを最大限支援することだと思います。

 

少しでも、安心して入院生活をすることができ、安楽に過ごせることが大事だと思います。

 




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