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肺炎患者さんのフィジカルアセスメントはどう対応する?

今回は「肺炎患者さんのフィジカルアセスメントはどう対応するか」について記載していきますね。

 

肺炎は、日本人の死因の第3位といわれており、大変メジャーな疾患です。

 

肺には、3億個ほど存在する肺胞があり、毛細血管を通じてガス交換を行っています。

 

肺炎とは、細菌やウイルスなどの病気を起こす微生物が、肺に入り込み感染を起こします。その結果、肺に炎症を起こしてしまう状態を言います。

 

高齢になっていくと、慢性的な他の疾患も影響し、肺炎の死亡率は高まります。

 

では、肺炎には、どのような症状は出現するのか?肺炎患者さんに対して、看護師はどのようにフィジカルアセスメントをしていくのか?肺炎が急性増悪すると、どのような症状が出現するの?対処は?解説していきましょう!

 


 

肺炎には、どのような症状は出現するのか?

 

初期の肺炎~重症の肺炎まで、症状の強弱はありますが、基本的には、以下の症状が見られます。

 

・発熱、悪寒

 

初期の場合だと37度前半の微熱ぐらいですが、基本的に、38度以上の発熱があります。

 

さらに、細菌やウイルスが、血液内へ侵入してしまうと、敗血症を起こしてしまい、悪寒を伴う発熱で、39度以上の発熱をすることがあります。

 

悪寒を伴う発熱があった場合には、「敗血症を起こしていて、あまり身体が良い状態ではないかもしれない。」と覚えておきましょう。

 

・咳嗽

 

肺炎の時に起こる咳は、気道が炎症した影響を受けて、症状として出現します。

 

高齢者に多い誤嚥性肺炎は、脳疾患を患っている人、ADLが低下している人など、咳の反射や嚥下反射が低下している人に、多く見られます。

 

自分でも気づかないうちに、口腔内の細菌が肺に流れ込んでしまうことが、原因となります。

 

・喀痰

 

元気な人でも、痰は一定量分泌されますが、肺炎の方の場合、分泌物が増加し、黄色などの痰性状に変化していきます。

 

・呼吸困難

 

肺炎が重症化して、広範囲に見られる場合には、呼吸困難の訴えがあります。この場合には、適切な酸素を投与し、対応していく必要があります。

 

肺炎患者さんに対して、看護師はどのようにフィジカルアセスメントをしていくのか?

 

フィジカルアセスメントの視診・触診・打診・聴診についてみていきましょう。

 

視診

 

胸郭の動きや呼吸筋、意識や表情、痰の性状、チアノーゼの有無を確認していきます。

 

呼吸補助筋である胸鎖乳突筋が発達しているのが確認できれば、努力呼吸をしていると判断できます。

 

表情からも、苦しそうなのか、意識レベルがおちていないのか、観察をしていきましょう。

 

特に努力呼吸をしている場合やチアノーゼが出現している場合には、酸素が不足していると判断できます。

 

触診

 

胸郭に両手を当てて、胸郭の動きを観察していきます。片肺に肺炎が存在する場合には、左右差がわかりますし、痰の貯留が多い場合には、両手で感じとることができます。

 

両手の当て方としては、肋骨を包み込むようなイメージで、触れることが大切です。強く触ってしまうと、疼痛などの不快感を与えてしまうので、気をつけましょう。

 

打診

 

打診では、共鳴音、鼓音、濁音の3つに分けることができます。

 

通常の肺では、共鳴音といって、トントンという音が聞こえるはずです。

 

鼓音になると、喘息や肺気腫、気胸が疑われ、ポンポンという音が聞こえます。

 

濁音になると、胸水、肺炎、無気肺などが疑われ、ドンドンという音が聞こえます。

 

なので、肺炎患者さんの場合、打診を行うと、濁音が聞こえることになります。

 

聴診

 

正常な呼吸音と異常呼吸音を区別していきます。

 

肺炎の場合、気道内に液体に痰の貯留物が多いと思います。呼吸をする時に、破裂するような音を聞き取ることができます。

 

ポイントは、

 

・胸郭の上部から順番に、聴取すること

・左右ともに、同じ高さで聴き、違いを感じること

 

これが、ポイントになります。

 

肺炎が急性増悪すると、どのような症状が出現するの?対処は?

 

肺炎が悪化してしまうと、非心原性肺水腫を起こしてしまいます。

 

これを、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)といいます。

 

これを発症した時の症状としては、

 

・頻呼吸

・努力様呼吸

・チアノーゼ

・副雑音の聴取

 

これらが出現します。また、ARDSを発症した場合、約8割が敗血症も合併するといわれており、発見が遅れると、生命予後に大きく影響します。

 

上記にあげた症状はもちろん、バイタルサインの異常、呼吸、循環動態全体のアセスメントが求められます。

 

ARDSの対処としては、

 

・低酸素血症を改善するため、酸素投与や人工呼吸管理

・肺炎や敗血症に対して、抗菌薬使用。水分や栄養状態を維持するために、輸液を行う。

 

となります。

 

肺炎の患者さんを受け持っている場合、看護師としては、早期異常発見ができるかどうかがポイントになります。

 

発見が遅れると、最悪死亡する可能性もあります。そのため、フィジカルアセスメントを行い、異常が見られないのかどうか、観察していく必要があるのです。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

肺炎は、早期の異常発見と抗菌薬投与が、生命予後を左右します。

 

肺炎の重症度によって、発熱や呼吸困難など、様々な症状が出現します。

 

看護師と大事なのは、肺炎の患者さんが、どの程度の重症度なのかを把握することが大事なのかと思います。

 

フィジカルアセスメントは、現在の患者さんの状態を把握する手がかりになります。

 

ARDSのように、急性増悪した際にも、異常にいち早く気づくことができれば、酸素や薬剤投与など、対処もすばやく行うことにつながります。

 

知識をつけることは、患者さんの異常早期発見につながり、患者さんに安全と安楽を提供することになるのです。





 

 

 

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