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気管切開後の管理で、看護師として大切な知識とは?

今回は「気管切開後の管理で、看護師として大切な知識とは」について記載していきますね。

 

気管切開は、医療施設や診療科によって、対応が違うと思ったことはありませんか?

 

気管切開は、窒息のための治療、呼吸不全による気管内挿管が長期となり、管理のために行うなど、様々な適応があります。

 

気管切開のメリットは、

 

・チューブ交換が簡便

・呼吸仕事量を抑える

・口腔内の清潔を保ちやすい

・緊急時の対応がしやすい

 

などを挙げることができます。逆にデメリットとして、

 

・気管切開から1~2週間後程度で、事故抜去してしまうと、再挿入しづらい

・気管切開後は、出血のリスクがある

・カフ圧の管理を、各勤務しっかり行う必要がある

・痰の流れ込みによる、誤嚥性肺炎に注意する必要がある

 

などを挙げることができます。

 

何かの処置をするということは、必ずメリットとデメリットがあります。

 

デメリットが、なるべく発生しないように対応することが求められますね。

 

そのためには、気管切開後の管理に対しての知識を深めることが大事です。

 

では、気管切開後のチューブ交換は、どのぐらいで行うの?気管切開口の穴から、滲出液が出てくるけど、どうしたらいいの?痰が硬くなってきて取りづらいけど、どうしたらいいの?解説していきましょう!

 


 

気管切開後のチューブ交換は、どのぐらいで行うの?

 

気管切開縫合をして、上皮化をする1日~2日は、気管切開口の瘻孔化が完成していません。

 

なので、基本的にはチューブ交換は行いません。

 

なぜかというと、瘻孔化ができていない状態だと、再挿入が非常に困難になるためです。

 

明確な決まりはありませんが、初回のチューブ交換は、気管切開縫合後、1週間としている場合が多いです。

 

瘻孔さえ完成してしまえば、チューブの交換は容易になります。私の病棟では、初回のチューブ交換後は、大きなトラブルがない限りは、2週間毎にチューブ交換を行っています。

 

さて、気管切開後のチューブ交換の本来の目的ですが、

 

・カフの損傷を避ける

・気道分泌物が多く、内腔の狭窄や閉鎖を予防する

 

これを知識として覚えておきましょう。あくまで、トラブルがなければ、2週間毎に交換しているという話しです。本来の目的が達成できない状態であれば、1週間毎の交換をする患者さんもいます。

 

その場合には、内筒洗浄を行えるチューブの種類もあるので、変更を医師と検討していくことにもなります。

 

気管切開口の穴から、滲出液が出てくるけど、どうしたらいいの?

 

日々の看護ケアを行っていく上で、気管切開口からの滲出液が多い患者さんって、多いのではないでしょうか。

 

適切な対応をするためには、原因を理解している必要があります。

 

原因としては、

 

・口腔内の分泌物が多く、気管へ流れてしまっている

・肺炎などの影響で、分泌物が多くなってしまっている

・気管カニューレのサイズが小さい

 

これらが考えられます。特に臨床経験上、多い原因としては、口腔内の分泌物が、気管へ流れてしまっていることです。

 

気管切開をしている患者さんは、嚥下機能が低下している場合が多く、嚥下反射も弱い患者さんが多いです。

 

その結果、気管に流れてしまい、量が多くなると、気管切開口から溢れてきてしまいます。

 

看護ケアの方法としては、

 

・口腔内の分泌物除去

・誤嚥予防でギャッチアップを工夫する

 

ことが挙げられます。

 

元々の原因である口腔内の分泌物を除去してあげることで、気管切開口から分泌物が溢れないように対応していきます。

 

もう一つは、ギャッチアップについてです。

 

経管栄養後は、特に分泌物が多くなりやすいので、ギャッチアップを30°にして、予防をしていくことが大事です。ただ、いつまでもギャッチアップをしているわけにはいかないので、栄養後は、頻回に訪室し、口腔内の分泌物を取り除くことが大切ですね。

 

痰が硬くなってきて取りづらいけど、どうしたらいいの?

 

基本的な考え方としては、加湿が不足していると考えましょう。

 

本来であれば、人は呼吸をすると、空気が気道を通って肺胞に到達します。その途中で、気道の血管、粘膜などから、熱や水分をもらい、加湿されるのです。

 

じゃあ、気管切開の患者さんに話しを戻すと、気管カニューレという別ルートを通っているので、加湿が不十分のまま肺胞に到達します。

 

そのため、乾燥したものを吸入するので、痰が硬くなるのですね。

 

だから、人工呼吸器を装着している患者さんだと、加温加湿を徹底しているんです。

 

では、加湿の方法はどうしたらよいのかと言うと、人工呼吸器を装着していない場合には、人工鼻を装着して対応します。

 

人工鼻使用中で、痰が固くなってしまった場合には、フィルターの汚染や目詰まりがないのか、必ず確認をしましょう。

 

ちなみに私の病棟では、毎日人工鼻を交換し、対応しています。

 

それでも痰が硬い場合には、患者さん自身の脱水による影響が強いです。患者さんの状態に合わせて、医師と相談し、水分量を多くするという方法も検討していく必要があります。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

気管切開後の管理は、知識がない状態で関わると、恐ろしく感じますよね。

 

それは、原因と対処方法がわからないからだと、思います。

 

知識をつけることで、患者さんを危険にさらすことも少なくなりますし、異常を早期発見することにもつながります。

 

気管切開をしている患者さんで、意識がある方は、特に精神的苦痛は大きいです。

 

少しでも、安楽に過ごせるように適切な看護ケアを提供できるように、していきましょう。

 





 

 

 

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