看護師に必要な基礎知識、スキルアップ、メンタルケア、コミュニケーション能力、考え方などを共有して、患者さんに適切な看護ケアを提供できるようにするブログになります。

ストーマ造設前の患者さんに、どう看護ケアしていく?

今回は「ストーマ造設前の患者さんに、どう看護ケアしていくか」について記載していきますね。

 

あなたは、ストーマ(人工肛門)を造設した患者さんを、看護したことはありますか?

 

ある時、患者さんは、医師からがんだと告知され、さらにストーマになると言われます。

 

これは、ものすごい強いストレスがかかり、日常生活やボディイメージに影響を及ぼすことが理解できるため、漠然とした大きな不安を抱えることになります。

 

このまま手術を行い、ストーマ造設を行えば、ストーマ自己管理に向けて、様々な問題に直面することでしょう。

 

ストーマ造設を安心して受けるためには、術前ケアが大事になります。

 

では、ストーマ造設を行うことになった患者さんの心理とは?術前のストーマの説明内容とは?ストーマサイトマーキングは、どう行えばいいの?解説していきましょう!

 

 

ストーマ造設を行うことになった患者さんの心理とは?

 

看護師として、患者さんの気持ちに寄り添うことは、とても大切です。

 

ストーマは、特に心理面において患者さんは、大きなダメージを受けます。

 

ストーマを造設して、何が一番変化するのかと言うと、人間の基本的な生理的欲求である、排泄機能が変化することにあります。

 

今までの人生の中で、あたり前のように、肛門から排便していたのが、突然できなくなるのです。

 

看護師として、患者さんの気持ちに寄り添うことは、とても大切です。

 

どのような不安があるかというと、

 

・ストーマというものが、お腹にあること

・肛門から便が出なく、ストーマから排便するイメージがつかない

・見た目は、どうなってしまうのか

・ストーマをどういう風に管理したらよいのか(自分でできるのか)

・においは、ひどくないのか

・友人などと交流ができなくなるのではないか

・そもそも外出もできなくなるのではないか

・装具は、いくらぐらいするのか

 

というように、書ききれないぐらい、大きな不安が出てきます。

 

漠然とした不安、身体に関しての不安、金銭面に関しての不安、日常生活への不安など、不安の種類もたくさんあります。

 

当然、このようにたくさんの不安があるので、否定的な言動も多く見られます。

 

強い衝撃を受けた患者さんが、徐々に受け入れていく過程があります。

 

フィンクの危機モデルを参考にしてみますね。

 

衝撃

防御的退行

承認

適応

 

という流れになります。

 

心理的ショックを受け混乱し、自分を守るために否認や現実逃避をします。

 

これを過ぎると、現実を受け止め、落ち込み不安を抱きますが、乗り越えていき、適応していくのです。

 

看護師が寄り添い、心理面をフォローしていくためには、どの段階であるのか把握することが大切です。

 

術前ストーマの説明内容とは?

 

ストーマ造設後、受け入れが少しでもしやすいように、事前にストーマについて説明をし、理解をしてもらうことは、とても重要になります。

 

具体的な説明内容としては、

 

・手術方法とストーマの特徴

・ストーマの造設方法、形

・ストーマ造設後の排泄方法

・便の性状や排泄量(ストーマの部位によって異なる)

・ストーマの装具について

・ストーマの位置を決める理由

・ストーマ造設後の日常生活について

 

これらを詳しく説明していくことで、ストーマ造設後のイメージを作ることができます。

 

たくさんある不安は、少し解消されるのではないでしょうか。

 

ストーマサイトマーキングは、どう行えばいいの?

 

マーキングは、なぜ行うのでしょうか。

 

マーキングを行うことで、患者さんが管理しやすい位置、合併症のリスクが低い位置にすることができて、患者さんのQOLを維持することにつながるのです。

 

では、マーキングの位置を選択するために必要な知識として、クリーブランドクリニックの原則を聞いたことがありますか?

 

・腹直筋を貫く位置

・腹部脂肪層の頂点

・本人が見ることができ、セルフケアしやすい位置

・皮膚のくぼみ、しわ、瘢痕、上前腸骨の近くを避けた位置

・臍より低い位置

 

これが、基本的に位置を選択する基準になります。

 

基準外の位置にストーマを造設すると、セルフケアがしづらかったり、合併症のリスクも高くなります。

 

ストーマから漏れやすくなることもあり、ストーマの位置決めは、将来のことを考え、重要なポイントなります。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

ストーマ造設は、患者さんに大きな負担を与えてしまいます。

 

身体面はもちろん、心理面も強い衝撃を受けているので、ストーマ造設前に、看護師は関わっていく必要があります。

 

患者さんの受容過程にあわせて、段階を踏みながら必要な説明を提供していくことが大事です。

 

そのためには、看護師の観察力はもちろん、知識もつけなければ、適切な説明をすることはできません。

 

患者さんに寄り添う看護を提供していくために、ストーマに関しての知識をつけていきましょう。




関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。