看護師に必要な基礎知識、スキルアップ、メンタルケア、コミュニケーション能力、考え方などを共有して、患者さんに適切な看護ケアを提供できるようにするブログになります。

経管栄養を行うと、すぐに下痢になる。どう看護する?

今回は「経管栄養を行うと、すぐに下痢になる。どう看護する」について記載していきますね。

 

あなたは、経管栄養を行ったことがありますか?

 

経管栄養を投与する患者さんで、嘔気・嘔吐の症状もありますが、

 

一番起こりやすいのは、下痢ではないでしょうか。

 

下痢になった時、どう対応するのかによって、患者さんの安楽を守ることにもなりますし、

 

皮膚損傷などのリスクを回避することにもつながります。

 

では、経管栄養中の下痢の原因は、浸透圧?経管栄養中の下痢の原因は、脂肪比率が高いから?経管栄養中の下痢の原因は、投与速度によるもの?解説していきましょう!

 

 

経管栄養中の下痢の原因は、浸透圧?

 

血漿の浸透圧って、約290mOsmと言われています。

 

腸管内に吸収されにくい高浸透圧性の栄養剤を大量に投与すると、どうなるでしょうか。

 

消化液などの水分が、腸管内くうに移動します。

 

その結果、下痢が発生するというメカニズムになります。

 

栄養剤には、それぞれ特徴があります。

 

例えば、エレンタールの場合、血漿浸透圧は760mOsmという高い数字を出しますか、

 

脂肪比率で見てみると、約2%と低い数字を出します。

 

患者さんの病態にもよりますが、下痢になったとき、血漿浸透圧が近い栄養剤に変更したらどうだろうという知識を、覚えておくとよいでしょう。

 

経管栄養中の下痢の原因は、脂肪比率が高いから?

 

腸管の動きが悪くなっている人は、脂質の吸収障害が発生してしまうんです。

 

なので、脂肪比率の高い栄養剤は、下痢の原因となる場合があります。

 

最近出てきている栄養剤は、たんぱく質や脂質を高めている種類が増えてきています。

 

大事なのは、患者さんがどのような病態で、現在どんな栄養剤を投与されているのかを理解していることです。

 

ただ、1日の必要カロリーだけを見ていては、下痢の原因が何なのかわからなくなってしまいます。

 

例えば、上記に書いたエレンタールの場合には、脂肪比率がかなり低いので、原因は他にあるのだろうと考えます。

 

グルセルナやペプタメンなどの栄養剤は、どちらも脂肪比率が40%以上なので、可能性が考えることができます。

 

経管栄養中の下痢の原因は、投与速度によるもの?

 

これが一番原因として多いのではないでしょうか。

 

上記に書いた浸透圧や脂肪比率を考えたとしても、急速投与されてしまうと、当然身体が対応できなくて、下痢になってしまうと考えられます。

 

では、私の病棟では、投与速度や投与間隔について、どう対応しているのか?

 

スタンダードな自然滴下で、経管栄養を投与する

下痢が続くようなら、自然滴下だが、経管栄養を1時間かけて投与する

それでも下痢が続くようなら、投与時間間隔を変えて、1時間かけて投与する

さらに下痢が続くなら、経腸栄養ポンプがあるので、厳密に時間調整をしながら投与する

 

このような方法で対応しています。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

「経管栄養中の患者さんの下痢もあるけど、栄養も大事だから、継続してみてみよう。」

 

こんな考え方をしたことは、ありませんか?

 

確かに栄養状態を確保することは、大切です。

 

でも、下痢が続いてしまうと、治療が滞ることにもつながりますし、電解質異常を引き起こす原因にもなります。

 

結果として、低栄養状態が続いてしまっては、意味がないですよね。

 

何よりも、もし自分が下痢をしている状態だとしたら、改善して欲しいと思います。

 

上記に挙げたような原因を探りながら、対策を考えていくのが、大切なことです。

 

経管栄養の知識を看護師がつけることは、患者さんの安楽を守ることにつながります。




関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。