日々のケアにちょっとしたリハビリが、看護師には大事
今回は「日々のケアにちょっとしたリハビリが、看護師には大事」について記載していきますね。
日々の多忙な看護業務を、看護師はこなしていますよね。
リハビリと言うと、ST・PT・OTといった専門のリハビリをイメージすると思います。
確かに専門のリハビリは、治療上とても重要な役割があります。
患者さんの回復に、大きく影響がある存在といっても、良いでしょう。
じゃあ、看護師のリハビリとは?となりますよね。
「日々の看護業務で、忙しくてリハビリなんてできない。」
こんな声があると思いますが、看護師に専門的なリハビリを求めてはいません。
では、看護師が行うリハビリとは?安静の患者さんにも、看護師はちょっとしたリハビリを行う事はできる?更衣一つにしても、ちょっとしたリハビリにつながる?解説していきましょう!
看護師が行うリハビリとは?
看護師が行うリハビリとは、生活支援という意味です。
患者さんの状態にはよりますが、朝起きてから、トイレに行って、食事をして、歯を磨いて。
このあたり前の日常生活動作を、支援していくことこそが、看護師が行える最善のリハビリではないでしょうか。
トイレに車椅子で一部介助を行ったとしても、立派なリハビリです。食事を一部患者さんに自力で摂取できるように、環境を整えるのも大事です。
入院中の安静が長ければ長いほど、ADLは低下していきます。
これは、普段無意識で行っていた上記のような日常生活動作が、できなくなってしまったからですよね。
治療が終わると、日常生活の場であった在宅に基本的には、戻りますよね。
問題になるのは、
「前より動けなくなった。」
「食事が一人で摂れなくなった。」
といった、日常生活に障害がある状態です。
退院後の生活を見て、あたり前の日常生活を援助していくことが、看護師のリハビリとして大切なのではないでしょうか。
安静の患者さんにも、看護師はちょっとしたリハビリを行う事はできる?
病態によって、安静が必要なこともあります。
ただ、必要以上の安静は、さらに身体機能を低下させる原因になります。
特に高齢者においては、より身体機能が低下しやすいので、注意が必要です。
安静な状態でも、比較的身体状態が落ち着いているのであれば、できることはあります。
口腔ケアをこちらで行ったり、声を出して会話をすることも、口の動きや呼吸状態を悪化させない方法の一つとなります。
病態によって、臥床しているだけの場合もありますが、ちょっとした介入がリハビリとなることを知識として、覚えておくと良いでしょう。
更衣一つにしても、ちょっとしたリハビリにつながる?
更衣をする時にも、ちょっとしたリハビリは存在します。
腰を少し上げてもらうことができれば、その後の座位や立位の行動につなげることができます。
腰を上げることができないけど、上肢は少し動かせる状態であれば、側臥位の時に、ベッド柵に捕まってもらうことができます。
このように、残存機能を有効的に活用していくことが、介助者自身の負担が減りますし、何より患者さんの身体機能の維持につながるのです。
いかがでしたでしょうか?
このように、日々の日常生活援助において、様々な場面で、ちょっとした看護師のリハビリを行っていることがわかります。
これに気づいているか、いないかで、患者さんへのアプローチも変わってきます。
気がついていなければ、更衣も全介助で行ってしまいがちですし、安静時には、安静にしていてもらうという考え方しかしません。
気づいていると、
「何か患者さんのリハビリにつながることはないだろうか。」
と考えるようになります。
そうすると、普段臥床している人でも、
「昼食は、車椅子でロビーで食べてみましょう。起きているだけでも、リハビリにつながるんですよ。」
というような、声かけにつながっていくと思います。
その結果、患者さんの退院後の日常生活において、障害が起きないようにどうアプローチすると良いのか、考えることができるのではないでしょうか。
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