看護師に必要な基礎知識、スキルアップ、メンタルケア、コミュニケーション能力、考え方などを共有して、患者さんに適切な看護ケアを提供できるようにするブログになります。

入院患者さんの持参薬。看護師として、どう管理する?

今回は「入院患者さんの持参薬。看護師として、どう管理するのか」について記載していきますね。

 

患者さんの持参薬が、大量にあって、数10種類以上飲んでいるのを預かるときってありますよね。

 

看護師の気持ちとしては、

 

「うわー。ものすごい量があって、把握するのが大変だ。」

 

という風になるのが、正直な感想でしょうか。

 

しかしながら、数10種類もの薬剤を内服しているということは、それだけ既往歴があって、

 

注意して観察していかなければいけないことを、意味しますよね。

 

本来であれば、薬剤なので、「薬剤師がやったらいいのに。」という風に思うかもしれません。

 

でも、病院薬剤師に絶対数が少ないので、協力して薬剤の管理をしなければいけません。

 

では、入院をした患者さんの持参薬チェックの流れって?持参薬チェックをして、特に注意した方が良い薬剤は?患者さんの自己管理と看護師管理。どう対応していくのが、良いの?解説していきましょう!

 

 

入院をした患者さんの持参薬チェックの流れって?

 

入院から病棟で薬剤を管理するまでには、一連の流れがあります。

 

持参薬チェックの流れとは、

 

入院

持参薬の内容確認

持参薬を医師に確認し、継続と中止の指示をもらう

継続薬が院内で採用されているのか確認

病棟での管理、もしくは自己管理

 

持参薬チェックを考えてみると、このような流れになるでしょうか。

 

持参薬を持ってくる時、高齢の患者さんは特に、薬剤名を把握していないことが多く、薬効をわからずに朝昼夕に書いてあるとおりに内服していることが多いです。

 

でも、それって当然だと思うんです。看護師という専門職だから理解できるけど、看護師をやっていなかった頃を思い出してみると、なかなか覚えきれないですよね。

 

なので、これらを含めて持参薬チェックを進めていく形になります。

 

持参薬チェックをしている時、大量の内服薬に遭遇した事はありませんか?

 

ここで、必ず確認しておいた方がよいのは、「現在内服している薬はどれなのか。」

 

ということです。これを確認することは、非常に大事です。なぜかというと、

 

・現在内服している薬

・一時頓服として内服していた薬

・現在は内服していない薬

 

というように、混同している場合があるのです。

 

持参薬を確認するとき、落ち着いて確認していくようにしましょう。

 

持参薬チェックをして、特に注意した方が良い薬剤は?

 

どの内服薬も大事ではありますが、特に注意した方が良い薬剤というものはあります。

 

手術をする場合、内視鏡で処置をする予定の場合、抗血小板薬は中止されることが多いです。

 

しかしながら、抗血小板薬を内服しているということは、脳疾患や循環器の症状をコントロールするために、内服しているということが、予想されます。

 

出血危険度によって、中止をしないということも選択肢にあります。

 

大事なのは、

 

「中止するはずだったのに、継続して内服していた。」

 

ということです。この場合、処置が延期になることが多いですし、場合によっては、一時退院となってしまうこともあります。

 

抗血小板薬を見つけたら、必ず確認するという風に考えていた方が、間違いないでしょう。

 

これ以外にも、注意したい薬剤は、糖尿病薬です。

 

手術前や処置前には、食事が止まります。禁食なのに、糖尿病薬だけ内服していたとしたら。

 

当然、低血糖が起こりますよね。

 

また、ビクアナイド系の糖尿病薬は、造影剤検査48時間前には禁忌とされています。

 

重篤な乳酸アシドーシスを起こす可能性があるからです。

 

なので、糖尿病薬だけでなく、どのような種類なのかまで確認する必要があるんですね。

 

患者さんの自己管理と看護師管理。どう対応していくのが、良いの?

 

持参薬を確認し、継続内服が可能となることが多いと思います。

 

その場合、次に問題になるのが、自己管理が可能なのか、看護師管理が必要なのかです。

 

自立していて、残薬が合っているようなら自己管理が可能と判断してよいでしょう。

 

しかし、患者さんの高齢化に伴い、看護師管理が必要なことも多くなっているのではないでしょうか。

 

この場合、大事な点があります。

 

それは、安易に看護師管理にしないということです。

 

特に治療後の退院先が、自宅である場合です。

 

もし、今まで自己管理できていたのに、入院をきっかけにできなくなってしまったら。

 

在宅に戻れなくなってしまう可能性が考えられ、サービスの導入などを考えていかなければ行けなくなります。

 

自己管理が難しそうなら、簡単に管理できるように工夫してみることが、とても大事です。

 

薬袋が多いのであれば、一包化を依頼して、管理しやすいようにしたら良いです。

 

薬袋をみて、朝昼夕の認識があいまいなら、薬カレンダーや一日分のボックスを作ってみるなど、

 

工夫できる余地は、患者さんの状態に合わせてたくさんあります。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

持参薬の確認は大変ですが、ここを間違えてしまうと、患者さんの安全を守ることができません。

 

上記に書いたように、冷静に一つ一つ確認していくことが、大切になります。

 

自己管理と看護師管理の話題は、病棟で働いている看護師にとって、よくある話題ではないでしょうか。

 

看護師管理にするのは、とても簡単なんです。決められた用法用量に渡せばよいだけなのですから。

 

でも、それが患者さんに良いかと聞かれれば、ケースバイケースだと考えます。

 

管理能力が失われてしまった場合には、適切に内服をするという視点に切り替えて、大切です。

 

自己管理が可能なら、管理能力を失わずに日常生活が送れるように、配慮していくことが大切です。

 

このことから、看護の仕事は、ルーチン業務はないのだと感じます。

 




関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。