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経腸栄養による下痢予防。内服薬注入時の注意点は?

今回は「経腸栄養による下痢予防。内服薬注入時の注意点」について記載していきますね。

 

あなたは、経腸栄養の患者さんを看護したことがありますか?

 

嚥下能力が低下し、誤嚥のリスクが高い患者さんに対して、経腸栄養は行われますよね。

 

私の病棟は、慢性期の脳外科患者さんが多いので、この経腸栄養を行っている方が多いんです。

 

完全に経腸栄養を行っている患者さんもいれば、経口摂取+不足分を経腸栄養で補う患者さんもいます。

 

経腸栄養は、栄養摂取の視点で考えると、とても有用です。

 

ですが、

 

「下痢が止まらないんだよね。最近吐くことも多くなったみたいだし、どうしたらいいんだろう。」

 

というように、経腸栄養は症状が出現することもあるのが、特徴ではないでしょうか。

 

では、経腸栄養による下痢や嘔吐を予防するために、水先投与がいいの?経腸栄養で嘔吐が多い人の評価は、どのようにしたらいいの?内服薬注入時に、経腸栄養カテーテルを閉塞させないためには?解説していきましょう!

 


 

経腸栄養による下痢や嘔吐を予防するために、水先投与がいいの?

 

経腸栄養剤を使用すると、下痢や嘔吐などの消化器症状が出ることが多いですよね。

 

なぜ、下痢や嘔吐を起こしてしまうのでしょうか。

 

一つとしては、長期間絶食による影響があるでしょう。

 

腸がびっくりして、敏感になってしまう影響で下痢になってしまうイメージですね。

 

それ以外には、経腸栄養剤に使用されている成分や浸透圧、これらも影響があります。

 

じゃあ、どうしたらいいのか?

 

まずは、栄養剤の変更や流量、栄養時間を検討していくのではないでしょうか。

 

栄養剤という視点も大事ですが、それ以外にも考えた方がよいのが、水先投与についてです。

 

もし、消化管の蠕動運動に異常が見られるのであれば、急激な腸への負担は避けるべきです。

 

なぜ、水先投与の方が良いかというと、経腸栄養剤を先に投与して、その後に水を注入すると、胃内に停滞してしまうリスクを考えます。

 

胃内に停滞している状態で、水を追加したらどうなるか。

 

胃から排出しきれないので、結果として嘔吐につながってしまうのです。

 

水だと、経腸栄養剤より約1/2の停滞時間といわれています。

 

私の病棟では、基本的に水先投与をしてから、経腸栄養剤を投与する方法をスタンダードとしています。

 

じゃあ、経腸栄養を先に行かなければ行けない時は、どういう時か?

 

糖尿病の患者さんで、インスリンを固定打ちしている場合、血糖値を見てインスリン投与をしている場合、水を先に投与している時間が長いと、低血糖の危険性が出てきます。

 

その場合には、経腸栄養剤を先に投与することを検討していきます。

 

大事なのは、患者さんの症状に合わせて、ルーチンに対応せずに色々な方法があることを知っていることが、大切ではないかと思います。

 

経腸栄養で嘔吐が多い人の評価は、どのようにしたらいいの?

 

嘔吐が頻発している患者さんには、どのように対応したらよいでしょうか。

 

上記に書いたように、消化管の動きがポイントになります。

 

それを客観的に知る方法としては、胃内残量のチェックになります。

 

患者さんによって投与時間は違うと思いますが、基本的に栄養投与前に胃内残量をチェックするようにします。

 

なぜそのタイミングかというと、これから経腸栄養を投与するので、胃内残量が多量に引ければ、容量オーバーで吐いてしまうかも知れないと判断するためです。

 

ただし、吐く原因が全てこれではもちろんないので、あくまで一つの客観的データとして考えましょう。

 

胃内残量が毎回多い状態の場合、どう対応していけばよいのでしょう。

 

消化器の腸管運動を促進させる薬剤の開始を医師に相談してみましょう。

 

それで落ち着けばよいですが、だめなら経腸栄養量を減らすことも検討していきます。

 

内服薬注入時に、経腸栄養カテーテルを閉塞させないためには?

 

簡易懸濁法というのを聞いたことがありますか?

 

経腸栄養カテーテルに内服薬を注入する場合、薬剤を水で溶解してから注入する方法となります。

 

基本的には、55℃の湯で溶かしていくようにします。

 

しかし、注意点がないわけではありません。

 

ほとんどの薬剤は、この方法で注入可能なのですが、薬剤によっては、簡易懸濁法に向いていない薬剤もあります。

 

例えば、タケプロンOD錠は、温度が高いと固まってしまう性質があるので、湯の温度に注意することが必要です。

 

また、パーキンソン病の薬として使用されるレボトパ製剤は、配合変化を起こすので、単剤で投与しなければいけません。

 

上記以外にも、注意が必要な薬剤はいくつかありますが、はっきりしない場合には、必ず確認してから溶解していくようにしましょう。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

経腸栄養を投与する患者さんに対して、上記のような知識を持っているか、持っていないかで対応が変わってくるのではないでしょうか。

 

患者さんの状況によって、必要な知識は異なります。

 

だからこそ、正しい知識をたくさん知っておく必要があるのです。

 

正しい知識があって、初めて看護の質を高めることになり、患者さんに良い看護ケアを提供することにつながるのです。





 

 

 

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