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不眠時、腹痛時、発熱時などの事前指示、どう判断する?

今回は「不眠時、腹痛時、発熱時などの事前指示について、どう判断するのか」について記載していきますね。

あなたは、看護師として医師からの事前指示の薬剤を使用したことはありますか?

病棟で働いたことがある看護師であれば、誰でも医師からの事前指示を見たことがあると思いますし、使用した経験もあるでしょう。

事前指示は、手術や治療、対処療法など様々な患者さんに対して行われます。

なぜ、事前指示があるのかというと、何かある度に医師にコールすると、医師には休む時間がなくなります。

そのため、患者さんの病状に合わせ、起こりうる可能性に対して対応できるように、医師は事前に指示を出すことがあります。

しかし、当然予想外の患者さんの症状も見られるわけです。同じ発熱でも、本当に使用してよいか判断を求められる場合もあります。

看護師は、病状に対しての知識をしっかり持っていなければいけないということになります。

では、不眠時指示を使用するとき、どう判断していく?腹痛時指示を使用するとき、どう判断していく?発熱時指示を使用するとき、どう判断していく?解説していきましょう!




不眠時指示を使用するとき、どう判断していく?

高齢の患者さんが多くなってきているので、当然環境の変化に適応できず、不眠を訴える患者さんも増えてきています。

また在宅で生活していた頃の睡眠パターンと入院中の睡眠パターンに、ずれが生じる場合も多いですよね。

ここがポイントで、いつも寝ている時間帯の2~4時間前って、1日の中で一番眠りづらい時間帯になります。

なので、いつも23時~0時に寝ているような方だと、病院の消灯である21時には眠れないというのが、よく理解できるかと思います。

それにプラスして環境の変化が発生するので、眠れない方が多いのも納得できます。

睡眠薬の基本的考え方は、

・覚醒系
・睡眠系

このように考えると、わかりやすいかもしれません。

第一選択薬としては、超短時間型のゾルピデム、短時間型のブロチゾラム、塩酸リルマザホンなどの覚醒系を抑える力を持つ薬が選択されます。

これらの薬剤を使用し、睡眠が得られる場合も多いですが、効果が薄い場合には、睡眠系を促すロゼレムなどの薬剤を使用する方もいます。

睡眠系は、体内時計に対して、今が夜だという情報を伝えるような力を持っています。

不眠時指示を使用し、効果を判断していくには、翌朝の残眠感、つまり、

「持ち越し効果がなかったのか」 

これを観察していきます。

薬剤の種類によって、半減期は様々なので、持ち越し効果がある場合には、眠剤コントロールが必要になると判断していきます。
 
腹痛時指示を使用するとき、どう判断していく?

消化器の患者さんにおいては、腹痛時指示がしっかりと指示されていることが多いと思います。

事前指示は確かにありますが、患者さんが腹痛を訴えたとき、腹痛の原因を探る必要があります。

なぜかというと、腹痛の原因によって、効果が見られる薬剤が違うからです。

腹痛時指示で多いのが、ロキソプロフェンやボルタレンなどのNSAIDS薬です。

これは、内臓痛を抑える力を持っているので、これでおさまることが多いのではないでしょうか。

これでも落ち着かなければ、腸蠕動音を聞いてみましょう。

もしかすると、過剰に消化管運動がみられるために、腹痛があるのかもしれません。

指示がなければ、腹痛における情報を伝え、ブスコパンの指示があるかもしれません。

ブスコパンは、過剰な消化管運動を抑える力があるので、効果がみられるでしょう。

いずれにしても、腹痛の原因を把握していないと、適切な薬剤を投与することができません。

消化器の患者さんであれば、病名からある程度予測される腹痛はありますが、それ以外の患者さんが腹痛を訴える場合も多いです。

適切な観察をしてアセスメントをしっかり行うことができなければ、医師に詳細を伝えることができませんし、正しい腹痛時指示をもらうことも難しくなります。

そのため、看護師は、症状に対しての知識を十分につける必要があります。

発熱時指示を使用するとき、どう判断していく?

入院中の患者さんで一番多いのが、発熱ではないでしょうか。

何らかの病名によって入院しているので、当然起こりやすい症状といえます。

発熱をしていると、発熱物質によりプロスタグランジンが産生されます。

この産生されたものが、視床に作用して、体温調節中枢のレベルが高温側にセットされるわけです。

・解熱薬とされているNSAIDSは、プロスタグランジンの産生を抑える
・アセトアミノフェンは、視床のプロスタグランジンの作用を抑制する

これらの薬効で、解熱効果がみられるとされています。

解熱指示によく見られるのが、アセトアミノフェンとNSAIDsが多いです。

どちらの指示もある場合、判断基準はあるのでしょうか。

薬剤の特徴として考えると、腎障害があればNSAIDsは注意、肝障害があればアセトアミノフェンを注意となります。

また、胃潰瘍を持っている場合には、NSAIDsの使用は慎重に投与した方がよいでしょう。

過去に臨床で、出血性胃潰瘍になってしまったり、胃穿孔をした事例を見たことがあるからです。

発熱時指示を使用するとき、必ずバイタルサインを測定し、急激な血圧低下がないかチェックしましょう。

解熱剤を使用することで、血圧が低下しますので、低血圧の状態で解熱剤を使用すると、急変のリスクを高めてしまうことになります。

いかがでしたでしょうか?

医師からの事前指示はありますが、あくまで予測指示です。

患者さんの病状変化があるとき、何が起こっているのか看護師は判断をしなければいけません。

アセスメントの結果、正しい薬剤の事前指示があれば、投与をしていきます。

指示がない、もしくは判断に困ることがあれば医師に相談していくことが大事です。

薬剤の知識はもちろん、患者さんの病名に対しての知識、アセスメント力がないと、正しい判断は難しいのではないでしょうか。

知識は日々の努力で、誰にでもつけることができます。

知識をつけて、患者さんの安全、安楽につながるようにしていきましょう。 





 

 

 

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