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レビー小体型認知症ってなに?どう看護したらいいの?

今回は「レビー小体型認知症ってなに?どう看護したらいいのか」について記載していきますね。

あなたは、レビー小体型認知症という病気を聞いたことがありますか?

認知症といっても、色々な種類があります。

一番多い認知症は、アルツハイマー型認知症で、約50%の割合と言われています。

その次に、約20%がレビー小体型認知症と言われているのです。

他の認知症の場合には、「もの忘れ」が共通の症状としてありますが、レビー小体型認知症の場合には、少し違います。

症状としては、幻視や妄想が初期症状として出現していることが多いのです。

例えば、

「そこにたくさんのお客さんが来ているでしょ。お茶ぐらい出さないとだめね。」

というように、誰もいないのに、人が見える場合があります。

「こんなに水の勢いがあったら、そっちに行けない。」

というように、自然の風景が見える場合もあるといわれています。

では、そもそもレビー小体型認知症とは何か?レビー小体型認知症に対して、どう治療していくの?レビー小体型認知症の患者さんに、どのように看護をしていったらいいの?解説していきましょう!



そもそもレビー小体型認知症とは何か?

レビー小体型認知症を引き起こす原因は、はっきりしていません。

ですが、レビー小体が神経細胞を傷めていることは、間違いないようです。

レビー小体とは、特殊なたんぱく質がかたまってできた小さな丸いものです。

レビー小体が、神経細胞を痛める、つまり死滅させてしまうのです。

脳には、無数の神経細胞の集まりなので、それが死滅してしまうと、 神経系の働きは当然低下し、様々な症状の出現につながるのです。

このレビー小体ですが、どこに多くできているかで、主病名が変わってくるのです。

どういうことかというと、

・大脳皮質に多くレビー小体が発生すると、レビー小体型認知症
・脳幹に多くレビー小体が発生すると、中脳の黒質という部位に病気が発生するので、パーキンソン病

こんな風に、詳しく分けることができます。

ですが、ポイントとしては、どこにレビー小体が多くできているかということです。

他の部位にもレビー小体が作られていることは予測されるので、レビー小体病と考えるのが、基本のようですね。

なので、レビー小体型認知症+パーキンソン病の両方を発症している可能性もあるということが、考えられます。

覚えておきたいのは、レビー小体というものが、神経細胞に悪さをしているということを理解しておきましょう。

レビー小体型認知症に対して、どう治療していくの?

根治治療となるレビー小体を消す、神経細胞を元に戻す方法を、現在の医療では、できません。

ですが、病状の進行を抑えることは可能です。

治療方針としては、

・症状の改善
・病状の進行を抑制

これが治療方針となります。

治療方法としては、薬物療法と非薬物療法で行っていきます。

薬物治療が中心となるのですが、薬を使用するということは、当然副作用の出現も十分に考えられます。

薬物治療によって、かえって状態が悪化してしまう場合もあるので、非薬物療法も重要なポイントになります。

薬物療法の第一選択薬は、コリンエステラーゼ阻害薬です。

よく知られている薬剤名としては、

・アリセプト
・レミニール
・リパスタッチパッチ

これらを聞いたことがあるのではないでしょうか。

レビー小体型認知症を発症すると、アセチルコリンが減少してしまいます。

さらに、アセチルコリンを分解する酵素が働いてしまうと、さらにアセチルコリンが減少します。

これを防ぐために、コリンエステラーゼ阻害薬を使用する必要があるのです。

コリンエステラーゼ阻害薬でコントロールができるとよいのですが、幻視や妄想などの精神症状が落ち着かない場合もあります。

その時には、漢方薬であるツムラ抑肝散を使用することもあります。

唯一の弱点としては、粉の量が多いので飲みづらいですが、精神症状が落ち着いたと報告される場合も多いので、内服している方を見かけます。

レビー小体型認知症の患者さんに、どのように看護をしていったらいいの?

臨床現場において、レビー小体型認知症の患者さんに関わる時、どのような点に注意が必要でしょうか。

患者さんの状態によって、軽度~重度まで様々ですが、看護師として心構えをしっかり持つことが大事です。

・幻視に対して不安がある
・感情は保たれている
・プライドが維持されている
・状態の波がある

など、患者さんによって症状の強さは違いますが、強い否定やごまかすなどの対応はよくないです。

考えてみてください。目の前に見えているのは、本人にとっては本当の出来事なのです。

目の前に見えているのに、否定されれば

「どうしてわかってくれないんだ!私をだまそうとしている。」
「ばかにされている気分だ。」

というように、悪循環になりがちです。

では、どうしたらよいでしょうか。

見えている事実を理解して、一緒に触ってみたり近づいてみると、消えることが多いようです。

また、その場から一度離れて、戻ってみると消えていることも多いようです。

それでも難しければ、恐怖や不安感を取り除けるように、側にいて折り合いをつけれるように対応してみると、落ち着くこともあります。

夜であれば、明かりをつけてみるだけで幻視が消えることもあるので、試してみてもよいでしょう。

いかがでしたでしょうか?

レビー小体型認知症は、現実と幻視、妄想などの症状に悩まされる辛い病気です。

否定的な対応をしてしまうと、落ち込んでしまったり、強い反発を招いてしまうこともあります。

言動や行動を観察し、患者さんの状態を正しく把握しようとする行動が、大事になります。

不安や恐怖心が強いようなら、側にいるだけで軽減することもあります。

上記に書いたように、環境調整をすることで、幻視が消えることもあります。

患者さんに起きているイベントに対して、適切な対応をすることで、安心して患者さんは過ごすことになります。

知識、観察力、アセスメント力をつけることで、患者さんに適切な看護ケアを提供できるのではないでしょうか。
 




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