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小児が起こしやすい中耳炎。看護師として正しい知識とは

今回は「小児が起こしやすい中耳炎。看護師として正しい知識とは」について記載していきますね。

 

中耳炎って、聞いたことがありますか?

 

よく小さい子供がいる家庭では、

「耳を痛がっていると思って、受診―したら中耳炎って言われたんだよね。」

 

こんな会話を聞いたことがあるのではないでしょうか。

なんとなく、耳に炎症を起こしたのだなーという感覚はありますよね。

 

でも、不思議に思いませんか?なぜ、子供に中耳炎が頻発するのでしょう。

 

では、耳の中ってどんな働きをしているの?中耳炎の基礎知識とは?急性中耳炎の患者さんに、どう看護していく?解説していきましょう!

 

 

耳の中ってどんな働きをしているの?

  

耳の中には、大きく分けると

 

・外耳

 集音や音源の場所を知るために必要でしたが、人間の機能としては、音源の方向を知るために働いています。

 たまに、耳が動かせる人っていますよね?これは、外耳の能力の名残と判断してよいです。

 

・中耳

 空気の波という音を鼓膜で感じとり、鼓膜の振動に対して信号を、内耳に伝える役割を持っています。

 

・内耳

 機械的な信号を電気信号へと変換をして、聴神経を通して電気信号が、大脳へ伝わり、初めて音として感じることができるようになります。

 

 このように、どの機能が低下しても、耳の聞こえにくさにつながることが、理解できるのではないでしょうか。

では、なぜ小児は、中耳炎を起こしやすいのでしょうか。

それは、耳管が短いのに対して太いのが一つ原因となります。

つまり、細菌が入りやすい状態になっているといえます。

また、耳管の開き方にも違いがあるので、これらが影響して、中耳炎を小児が起こしやすいのです。 

 

耳のしくみと働きの基本を理解していることで、中耳炎の理解を助けてくれるので、基本部分を覚えていきましょう。

 

中耳炎の基礎知識とは?

 

医師より「中耳炎ですね。治療していきましょう。」

 

といわれることが多いと思いますが、中耳炎といっても、種類があるので、覚えておきましょう。

 

・急性中耳炎

 中耳に細菌が入り込んだ影響で、炎症を起こしてしまう状態をいいます。

 発熱や耳痛が主な症状で、鼓膜が赤く腫れているのが特徴です。

 急性なので、一般的には1週間前後で治っていきます。

 

・反復性中耳炎

 急性中耳炎を何度も繰り返してしまう状態をいいます。

 乳幼児期である2~3歳の時期に繰り返すのが、特徴です。

 

・滲出性中耳炎

 中耳の鼓室に液がたまっている状態をいいます。

 急性中耳炎との違いは、発熱や耳痛、鼓膜が赤いといった症状がほとんどないのが特徴です。

 症状としては、音に対して適切な反応ができないので、聴力が低下します。ということは、難聴が続くということです。

 

・慢性中耳炎

 中耳炎が2ヶ月以上治らない状態をいいます。特に滲出性中耳炎は、長期化することが多いので、慢性期に移行する場合が多いです。

 

 このように、中耳炎と一言で言っても、大きく分けることができます。

 

上記の中耳炎の種類を覚えているだけで、

 

「中耳炎を何回も繰り返しちゃって。熱も出るし、かわいそう。」

という場合は、反復性中耳炎だと判断できます。

 

「中耳炎で、熱はないのだけど、聞こえにくいみたいで早く治ってほしい。」

という場合は、滲出性中耳炎だと判断できます。

 

ただし、小児の症状を判断するのは、医師でも診断が難しいといわれているので、あくまで知識として覚えておくとよいでしょう。

 

急性中耳炎の患者さんに、どう看護していく?

 

急性中耳炎の原因の多くは、鼻の中にある細菌性の膿汁になります。

 

なので、治療としては、薬による治療、処置的な治療の2つになります。

 

処置的な治療としては、耳の清拭や鼓膜切開などがあります。

 

薬の治療は、一般的に抗生剤治療と解熱鎮痛剤、点耳薬を症状にあわせて使用していきます。

 

看護のポイントとして、抗生物質を内服するということは、下痢の可能性が出てきます。

便性を観察していって、水曜便になるようであれば、要相談となります。

解熱鎮痛剤は、発熱や耳痛、また炎症に対して使用されます。

小児という視点で見ていくと、耳を痛がる様子や気にしている様子が、一つのサインとして考えてよいでしょう。
頓服という形で処方されているのであれば、発熱や耳痛を観察していく必要が出てきます。

 

小児は、うまく自分の症状を表現できないので、よく観察をして、適切な対応が求められます。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

どの病気に関しても言えることですが、なんとなくわかっている、正しい知識を持っているとでは、大きな差があります。

 

いざというときに、行動できるレベルで知識がなければ、うまく活用できていないことになりますよね。

 

今回の中耳炎では、看護師として正しい知識をつけることで、入院中の小児に対して適切な看護を提供できるようになりますし、在宅での生活上の注意点を、家族の人に伝えることもできます。

 

正しい知識を持つことは、様々な場面で活用できます。一つ一つ覚えていきましょう。




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