看護師に必要な基礎知識、スキルアップ、メンタルケア、コミュニケーション能力、考え方などを共有して、患者さんに適切な看護ケアを提供できるようにするブログになります。

家に帰りたい患者さんに、看護師はどう対応していく?

今回は「家に帰りたい患者さんに、看護師はどう対応していくのか」について記載していきますね。

あなたは、入院中の身体症状がある患者さんで、家に帰りたいと何度も強く言われたとき、どう対応していますか?

入院をしている患者さんは、何かしらの病気を抱えて入院生活をしていますよね。

特に高齢者に多いですが、環境の変化、入院というストレス、認知力の低下などが原因で、

「もう家に帰るんだ!どけろ!」

というように、強い興奮状態になることがあります。

看護師としては、なるべく安静にしてもらおうと考えて、制止するように関わりますよね。

ただ、なかなか制止しようとしても、落ち着かないことも多いのが、現状ではないでしょうか。

では、強い興奮状態が続くと、何が問題なのか?患者さんの安全を守るためには、どう行動していくべきか?緩和ケアの患者さんの場合だと、対応は変わってくる?解説していきましょう!




強い興奮状態が続くと、何が問題なのか?

患者さんの疾患や元々のADL、年齢、認知力などによって様々なリスクが考えられます。

ADLによっては、転倒・転落リスクが高まっていきますし、認知力の低下によって、離院、離棟の可能性も出てきます。

場合によっては、医療者に殴りかかってくることもあります。

具体的な問題点をまとめると、

・離院、離棟の可能性
・転倒、転落をしてしまい、骨折や出血など重大な症状を起こしてしまう
・点滴治療などが継続できず、身体に悪影響を与えてしまう
・医療者が暴力をうけてしまう

このようなことが、挙げられるのではないでしょうか。

患者さんの安全を守るためには、どう行動していくべきか?

一概に、これが正解の行動だということは、患者さんによって様々なので、述べることは難しいです。

ですが、対応した一例を見てみると、少しわかってくるのかもしれません。

例えば、私が消化器内科病棟で働いていた頃の、患者さんを例にしてみますね。

肝細胞がんと肝硬変の方で、治療中の方でした。圧迫骨折もしていたので、ベッド上安静の指示も出ていました。

しかし、疾患による影響なのかベッド上安静を守れずに、離床をすぐにしようとする様子が伺えました。

安全を守る意味で、看護師としては、ベッド上安静を促し、離床するのを制止しますよね。

すると、興奮状態になり、

「いいんだ!家に帰るんだから!」

といって、行動しようとします。さらに、暴力団の方なので、入れ墨もしっかり入っていました。

本来であれば、

「注意したら何かされるのではないか。」

という気持ちはありましたが、安全を守るというのを、私を含めて他の看護師も同じように思っていました。

その患者さんの場合には、やや強い口調でベッド上安静の必要性を伝えると、安静を一時的に守れるということがわかりました。

この例でわかるのは、患者さんの性格を把握して、その性格に沿ってアプローチしていく方法も、一つの対応策としてあるのだと感じました。

基本的には、なぜ安静が必要なのかを根気よく伝えていくのが、大事になります。

認知力が低下して、すぐに忘れてしまう場合もありますが、繰り返し説明をして、納得をしてもらうことが重要になってくるのではないでしょうか。

絶対安静が必要な場合には、抑制も検討されますが、家族がいる場合、家族への協力依頼をすることも一つの手段となります。

家族がいると、患者さんの興奮が落ち着く場合が多く、家族が近くにいるという安心感は、強い力を持っていると、いつも思っています。

緩和ケアの患者さんの場合だと、対応は変わってくる?

緩和ケアの患者さんが、

「家に帰りたい。少しでもいいから、帰りたい。でも無理なんだよね。」

という訴えがあった場合だと、上記に書いたような、安全を守る対応とは、異なってきます。

看護師としては、

「本当に短時間でも良いので、在宅で過ごすことは不可能なことなのだろうか?家族の協力体制はどうなのだろう?せめて外泊だけでも難しいのだろうか?」

というように、本人の希望、周りのサポート体制を看護師として、考えていくようになります。

緩和ケアの患者さんの環境は、実に様々なケースがあります。

・家族が協力的で、ぎりぎりまで在宅にいてよいと考える
・短時間であれば見れるけど、長期間は心配で難しい
・家族が遠方、仕事が忙しい、家族がいない

このようなことが、挙げられるのではないでしょうか。

患者さんと家族の意向が合えば、在宅に向けて、看護師が調整をしていけばよいですよね。

短時間、つまり外泊であれば、家族が対応できるのであれば、一時的な在宅へ向けて、日程調整やサービスなどを調整していけばよいことになります。

家族が遠方、仕事が忙しいなどで、在宅への退院が厳しい場合には、入院生活が少しでも在宅での生活に近づけられるように、環境を整えていくのが、大事なのではないでしょうか。

いかがでしたでしょうか?

入院生活というストレス、身体症状の悪化に伴い、精神症状は追いかけるように悪化していきます。

身体症状が落ち着いている場合には、比較的強い精神症状は、出現しないことが多いです。

身体症状と精神症状は、連動するといわれているので、どちらか一方が悪化すると、もう片方も大なり小なり、悪化してしまうのです。

患者さんが、危険行動をするにも、必ず理由があるのです。

理由を把握するためには、正しい知識とアセスメント力、対応力が必要になっていきます。

スキルアップを目指していきましょう!
 





 

 

 

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