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急激に血圧低下した時、あなたは行動できますか?

今回は「血圧低下」について記載していきますね。

疾患が急激に悪化したり、何かの処置を行ったことで血圧低下が起きることって結構ありますよね?
血圧低下は様々な原因で起こります。

血圧低下があるということは、患者さんに生命の危機が近づいている一つのサインのことがあります。
この大事なサインを見逃さず、また原因を探る知識を得ることができるように、血圧低下の事例を数例紹介していきますね。



解熱剤を使用後、急激に血圧低下したら?

高熱のある患者さんに解熱剤を使用すると、発熱のための脱水が影響し、解熱剤が視床下部体温調節中枢というところに作用し、血管を拡張させます。この反応が強すぎると、急激な血圧低下が出現します。

解熱剤を使用してから、血圧低下の出現時間は概ね15分~1時間以内のことが多いですね。

特に血圧低下がしやすい薬剤は、ボルタレンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)が代表的です。
NSAIDsの坐薬は効力が強い+効果出現までの時間が短いんです。

つまり効力がすぐに出るということは、、その分副作用も多く、血圧低下が出現しやすい薬剤でもあるのです。なので、循環動態が不安定な患者さんや高齢者の場合には、十分な観察が必要になるんですね。

どのように対応するか?

・医師や看護師の応援をする
・できるだけ太い留置針(急速輸液も考慮するため)で静脈ラインを確保する
・バイタルサインを継続して測定し、患者さんの状態変化がないか観察する

これらの行動を素早く行えることが大事なポイントとなります。

体位変換後、急激に血圧低下が出現したら?

体位変換による循環動態の変化は、一時的なものです。ただし、重症患者さんの場合には、身体を維持する機能が失われているので、体位変換一つでも急激な血圧低下が出現してしまいます。

どのように対応するか?

・収縮期血圧が40以上変化した
・拡張期血圧が20以上変化した
・心拍数が30以上変化した
・SPO2が90%以下に変化した
・呼吸数が30回/分以上に変化した

これらの症状は、生命の危機に直結したバイタルサインの大幅な変化です。この場合は、元の体位に戻し経過をみましょう。それでも改善が見られない場合には、急速輸液を行い、バイタルサインを安定することを優先します。

原因を考えることが重要です。重力の影響であるならば、元の体位に戻せば回復するはずです。回復しなければ、別な症状の出現と考え、原因検索を改めてしなければいけません。看護師の観察力で気づくこともかなり多いので、観察力を養うようにしましょう!

輸血をしたら、急激に血圧低下が出現したら?

輸血開始後、早い時期に出現する場合と数時間後に出現する場合があります。

代表的なのは、TRALI(輸血関連急性肺障害)があります。
TRALIは、輸血中または輸血後6時間以内(基本は2時間以内)に起こる肺障害のことをいいます。

主な症状は、SPO2が90%以下、発熱や血圧低下が見られます。

どのように対応するか?

上記に記載したような症状が一つでも現れた場合、すぐに輸血を中止します。輸血量を確認し、バイタルサインの測定を継続して行います。

輸血の副作用が重篤な場合、救急処置としては、なるべく太い留置針で静脈ラインを確保し、急速輸液、ステロイド、利尿剤、酸素投与、尿道留置カテーテルを挿入し、厳重な管理が必要となります。

血管に沿った熱感、腹痛、悪寒、発熱、呼吸困難、ショック症状、尿の色などを観察していきます。

このように、血圧低下と一言でいっても、原因はかなり多岐に渡ります。血圧低下を起こした原因が分からないと、対応が一歩遅れてしまいます。一歩遅れるということは、患者さんの生命の危機のリスクが高まるということです。「患者さんの生命の危機をいち早く気づける存在は看護師」なので、日頃から観察力や行動力を養っていきましょう!




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