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点滴や酸素カニューレを自己抜去。看護師としての対応は?

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今回は「点滴や酸素カニューレを自己抜去。看護師としての対応」について記載していきますね。

 

入院中の患者さんが、点滴や酸素カニューレなどを自己抜去した経験はありますか?

 

入院をしている患者さんの年齢層は、年々高くなってきています。それに伴い、高齢者の入院は必然と増えてきています。

 

高齢者といっても、認知機能が保たれている方、ADLが自立しているが、何らかの疾患を発症したため、入院しているなど、疾患さえ治療できれば、元の日常生活に戻れる方もたくさんいます。

 

その一方、認知機能の低下によって、

 

・治療を理解することができない

・危険行動をとってしまう

・混乱しているような言動、行動が見られる

 

このような状況になってしまう場合も、高齢者に多いのが特徴です。

 

では、説明をして理解をしても、忘れて点滴の自己抜去を繰り返す患者さん。どう対応したらいいの?酸素カニューレをすぐに外してしまう患者さん。どう対応したらいいの?夜になるとソワソワしている患者さん。どう対応したらいいの?解説していきましょう!

 

 

説明をして理解をしても、忘れて点滴の自己抜去を繰り返す患者さん。どう対応したらいいの?

 

この事例は、病棟で勤務している看護師にとって、日常的に考えていることではないでしょうか。

 

点滴を自己抜去してしまうという行動は、認知機能の低下が原因となります。

 

もう少し患者さんの気持ちで具体的に書くと、

 

「なんで、腕に管が入っているんだ。不要だから抜こう。」

 

というような気持ちで、点滴の自己抜去に至るのではないでしょうか。

 

では、看護師はどのような対策をとったらよいでしょう。

 

「治療のために、両手ミトンをつけるしかない。それでもだめなら、両上肢の抑制も仕方ない。」

 

こんな風な対策をしようとしていませんか?

 

全ての対策をした上で、どうしてもうまくいかない場合には、治療上に必要な抑制も確かにあります。

 

ここでポイントとなるのが、

 

“全ての対策をしたのか”

 

ということになります。安易に、

 

点滴の自己抜去=抑制

 

という対策だけは、やめましょう。

 

もし、自分が患者さんの立場だとしたら、どう感じますか?

 

・よくわからずに、点滴がされている

・抑制をされていて、自由に身動きがとれない

・ここが、どこなのかわからなくて、不安がいっぱい

 

このように感じるのではないでしょうか。

 

では、どんな対策をしたらよいのか。

 

それは、患者さんのADLがヒントになります。

 

例えば、右半身が麻痺の患者さんの場合、左腕に点滴ルートを確保したら、どうでしょうか。

 

左腕だけで、点滴の針を抜くことは、難しいですよね。

 

ベッド上に臥床し、起き上がり動作ができない。両上肢は問題なく、動かせる患者さんの場合だと、どうでしょう。

 

両下肢に点滴ルートを確保することで、点滴の針まで手が届かないので、自己抜去の危険性は格段に減ります。

 

じゃあ、動ける患者さんの場合は、どうしたらいいの?となりますよね。

 

一つの対策としては、点滴ラインや点滴スタンド、針の刺入部が、患者さんの視界に入らないように、固定をしていく方法があります。

 

点滴ラインが見えないように、襟元から出すのは有効で、臨床現場で行っているのを、よく見かけますね。

 

酸素カニューレをすぐに外してしまう患者さん。どう対応したらいいの?

 

これも、臨床現場においてよく見かける光景ではないでしょうか。

 

ここでは、患者さんの状況によって、判断が変わると考えます。

 

急性期で回復する見込みが十分にある患者さんの場合で、まず考えてみましょう。

 

こちらも、点滴の時と同様に、患者さん気持ちとしては、「不要なものをとる」という感覚ではないでしょうか。

 

点滴と違うのは、どうしても患者さんの視界にすぐ入ってしまうことがあります。

 

対策としては、ご家族がいる場合、協力をできる範囲でお願いすることがあります。

 

夜間に関しては、眠剤を使用し、身体症状や精神症状を休ませる意味で、安楽を目指すのが良いのではないでしょうか。

 

では、ターミナル期の患者さんの場合だと、どうでしょう。

 

「SPO2が低いから、酸素をしないといけない。」

 

これが、必ずしも正解とは限りません。

 

確かに、身体の事だけを考えると、酸素があったほうがよいでしょう。

 

ですが、本人の不快症状、呼吸苦があるのかという、身体症状、精神症状をトータルでアセスメントすることが、重要です。

 

本人にとっての一番の安楽は、どの選択肢になるのか?

 

これを適切に考えていくことが、大事です。

 

SPO2が80%代だとしても、呼吸苦の自覚症状が見られないのであれば、医師と相談して酸素を使用せずに、様子をみた患者さんもいます。

 

夜になるとソワソワしている患者さん。どう対応したらいいの?

 

高齢者に多いのが、環境にうまく適応ができないことが挙げられます。

 

そして、その症状が強く出るのは、夕方~夜間にかけて出現してきます。

 

これを夜間せん妄といいます。

 

夜間せん妄を少しでも起こさないためには、環境調整の工夫が大事だといわれています。

 

・以前から愛用しているもの

・日時がわかるように、カレンダーや時計を置いておく

・家族の写真をおいておく

・医療機器をなるべく、視界に入らないようにする

 

このような環境調整だけでも、違いは出てきます。

 

それでも、落ち着かないことがあると思います。

 

その場合には、夜にしっかり休めるように眠剤調整を行うことで、患者さんが安心して、入院生活を送ることにつながります。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

患者さんは、在宅生活と違い、入院をすることで、多くのストレスを受けています。

 

そのストレスを少しでも緩和し、入院生活を安心して過ごすことができるように、看護師は配慮していく必要があると、いつも感じます。

 

患者さんの気持ちを考えて行動していくことが、適切な看護ケアにつながります。

 

知識やアセスメント能力を高めることで、上記のように対策を考えることができるようになります。

 

看護師のスキルアップを目指していきましょう!

 




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