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母乳と薬について、看護師として相談されたらどうする?

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今回は「母乳と薬について、看護師として相談されたらどうするか」について記載していきますね。

 

あなたは、病院の看護師として、一人の母親として、母乳と薬について相談された経験はありませんか?

 

私自身も3児の父親なので、このようなことで悩んだこともありますし、相談されたこともあります。

 

例えば、風邪を引いていると世間一般的に言われているのは、

 

「風邪がうつるから、母乳からミルクにしたほうが良い」

「薬を飲むと、母乳に影響が出るから、ミルクにしたほうが良い」

 

このような話しを聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

でも、今まで母乳育児をしていたのを、突然ミルクに変えると、哺乳ビンを嫌がって、飲まないことが多いです。

 

また、なるべくなら母乳育児を継続させたいという気持ちもありますよね。

 

その一方で、薬によっては、母乳のままでも大丈夫と言われています。

 

これらの疑問や不安を少しでも解決するためには、知識として、母乳と薬の関係性を理解することが必要になります。

 

では、薬の内服と母乳の関係性は、どのような機序なの?風邪を引いた時、市販薬を飲んでいても、母乳は大丈夫?解説していきましょう!

 

 

薬の内服と母乳の関係性は、どのような機序なの?

 

一般的に多い薬の投与経路としては、経口内服です。

 

口から飲んだ薬は、胃などの消化管に吸収されて、肝臓で代謝をします。

 

そして、血液の流れによって、全身へ運ばれていきます。

 

この全身に運ばれる一部が、母乳へ移行していくのです。

 

これを理解しているだけで、

 

「なんで薬を飲むと母乳に影響が出るの?」

 

という質問に対して、簡単に答えることができるのではないでしょうか。

 

もう少し詳しく解説していくと、母乳に移行しやすい薬と、移行しづらい薬があります。

 

母乳育児中は、アルコールを飲まないようにしていますよね。

 

それは、分子量について理解をしていると、納得ができます。

 

分子量が小さければ小さいほど、母乳に移行しやすい薬になります。

 

アルコールは、分子量が小さいので、母乳に影響が出てしまうため、母乳育児中は、アルコールをやめましょうといわれているのです。

 

その他にも、半減期の時間、イオン化など様々な条件を満たすと、母乳に影響が出ることがわかっています。

 

そのため、飲んでも影響が出る薬と出ない薬に分けられているのです。

 

風邪を引いた時、市販薬を飲んでいても、母乳は大丈夫?

 

母乳育児中は、寝不足が日々続いてしまうので、免疫力が低下して、風邪を引きやすい状態になります。

 

どんなに気をつけていても、風邪を引いてしまうことってありますよね。

 

そんな時に、風邪薬を飲んでも母乳は続けてよいのかという疑問が出てきます。

 

一般的には、多くの薬は、母乳に影響が出るものの、ごくわずかの量といわれています。

 

判断する一つの基準としては、

 

・強い薬ではないもの

・薬の効いている時間が短いもの

 

これらの場合には、母乳を続けても良いと、一般的に言われています。

 

母乳を飲んでもらうタイミングにも、気をつけていくとより効果的です。

 

授乳の直後に薬を内服するという方法を行うことで、母乳に移行する量は少なくなります。

 

通常の市販薬、総合感冒薬は、薬の成分としては少量ずつになるので、母乳に影響する量も少量となります。

 

しかし、市販薬において、1日1回でよい薬というのは、薬の効果時間が長いことを意味するので注意しましょう。

 

つまり、血液中の薬の濃度が保たれた状態になるので、それだけ母乳に移行する可能性を高めてしまうことになります。

 

ちなみに、風邪のウイルスが母乳に移行するのかという疑問は、結論から言うと、移行しません。

 

風邪がうつったと感じるのは、咳などによる感冒症状によって、感染したと考えるのが自然ではないでしょうか。

 

総合感冒薬は、必要ではない薬の成分も含まれています。

 

母乳育児中は、時間を作るのが難しいですが、できれば病院を受診して、発熱や鼻水など、症状に合わせた薬を処方してもらうことで、少しでも影響の少ない薬を選択することにつながります。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

薬の内服は、母乳にほとんど影響しないことが多いです。

 

ただ、注目したいのが、

 

“ほとんど影響しない”というところです。

 

母親の気持ちとしては、100%にしたいですよね。

 

相談された時には、相手の気持ちに寄り添った上で、丁寧に説明することが求められるのではないでしょうか。

 

我慢して、必要な薬を内服しないということは、母親にとって、辛い日々を過ごすことになってしまいます。

 

結果として、日常生活に支障をきたし、赤ちゃんにも悪い影響を与えかねません。

 

母乳と薬について説明をして、メリットを情報として伝えるのが大事です。

 

最終的には、母親が判断していきますが、様々な選択肢を知識として提示し、サポートしていくのが、大切なのではないでしょうか。

 

看護師の知識をつけていくということは、相手の不安や疑問に対して、正しい情報提供をして、不安の軽減をするために必要です。

 

また、自分自身のスキルアップにもつながるので、知識を大切にしていきましょう!

 




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