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嘔吐しやすい患者さん。看護師はどう口腔ケアをしていく?

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今回は「嘔吐しやすい患者さん。看護師はどう口腔ケアをしていく」について記載していきますね。

 

あなたは、患者さんに口腔ケアを行ったことがありますか?

 

寝たきりの患者さん、禁食の患者さんなど、自力で行えない方にとって、口腔ケアを行うことは、非常に大切です。

 

口腔ケアを行うことで、肺炎予防、低栄養予防、口腔内の清潔を保つなど、様々なメリットがありますよね。

 

しかし、嘔吐反射が強くて、ちょっとやり方を間違えただけで、吐いてしまった経験はありませんか?

 

「口腔ケアが大切なことはわかっているけど、意思疎通ができない方が多いから難しい。」

 

このような話しを、臨床現場でよく聞かれます。

 

意識障害、認知力低下などによって、なかなか開口してくれないなど、様々な要因が複雑に絡んでいますよね。

 

では、嘔吐がしやすい口腔内の部位ってどこなの?いきなり口腔ケアを行わず、脱感作を行うのが嘔吐予防には効果的?口腔ケアを行う上で、基本的な体位とは?解説していきましょう!

 

 

嘔吐がしやすい口腔内の部位ってどこなの?

 

まず、嘔吐とは何かを書いていきますね。

 

嘔吐自体は、異物除去のための防御反応です。

 

原因を考える際には、中枢性と末梢性の2つを考えていくのが、一般的です。

 

中枢性の原因としては、

 

・脳腫瘍

・脳出血

・精神症状

 

これらなどを挙げることができます。

 

末梢性の原因としては、

 

・口腔内の感覚閾値の低下

・機能低下によって、過敏になっている

・消化器疾患によるもの

・薬剤の影響下

 

これらなどが挙げられます。

 

例えば、脳出血の患者さんで意識障害があり、経管栄養を行っている患者さんだと、嘔吐のリスクが高いということが、理解できるのではないでしょうか。

 

では、口腔ケアを行う上で、刺激をすると、より嘔吐しやすい部位とはどこでしょうか。

 

・舌根

・咽頭

・口蓋粘膜

 

これらが、嘔吐しやすい部位となります。

 

さらに、口腔ケアを行う上で、舌を押す、舌を前に出すことは、嘔吐を誘発させてしまうことにつながるので、必要最小限にしていく配慮が大事になります。

 

いきなり口腔ケアを行わず、脱感作を行うのが嘔吐予防には効果的?

 

上記のように嘔吐しやすい状況で、口腔ケアをすぐに行ってしまうと、嘔吐のリスクは高まってしまいますよね。

 

脱感作という方法を聞いたことがありますか?

 

腕や肩などの末梢から触れ始めて、徐々に口の周囲→口唇→口腔というように行っていく方法です。

 

口腔って、意識をすればするほど、どんどん過敏になっていくものです。

 

意思疎通ができる方の場合では、声かけを積極的に行いつつ、意識を口腔からそらすように、関わることが、嘔吐予防には、良いかもしれません。

 

口腔ケアを行う上で、基本的な体位とは?

 

どんなに注意していても、嘔吐をしてしまう場合がありますよね。

 

嘔吐物を誤嚥して、誤嚥性肺炎を引き起こしたら、本末転倒です。

 

これを予防するための体位とは、

 

・ベッドを30度以上にギャッチアップする

・頚部が前屈するように、枕の高さを調節する

 

という対策が必要です。

 

頚部を後屈させてしまうと、咽頭と気管が直線になってしまうので、誤嚥しやすい状態になります。

 

気管内吸引を行う上で、枕を外して後屈させると、気管に入りやすいというのが、この理由になりますね。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

私が働いている病棟は、慢性期病棟で、かつ脳外科疾患の方が多いです。

 

上記に書いたように、嘔吐反射を誘発させる原因が、そろっています。

 

嘔吐反射を誘発させないためには、基礎知識はもちろん、患者さんの体調を見極めることも大切です。

 

体調が良い時と悪い時を比較すると、圧倒的に体調が悪い時に嘔吐をしている事例を、たくさんみています。

 

どんな看護ケアを行う場合にも言えることですが、ルーチンに看護ケアを行わないようにすることが、とても大切なことです。

 

・表情がよくない

・疼痛を訴えている

・いつもより、意思疎通性がよくない

・体調が悪いと訴えている

・全身状態が悪化している

 

というように、患者さんの状態をみて、ケアを行っていくのが正しい選択だと思います。

 

無理に決められているからと行って、嘔吐を誘発させ、誤嚥リスクが高まり、体力を消耗させてしまっては、デメリットが大きくなってしまいますよね。

 

看護師のスキルアップを磨いていくことは、患者さんに安全・安楽な看護ケアを提供していくことにつながるのです。

 




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