看護師に必要な基礎知識、スキルアップ、メンタルケア、コミュニケーション能力、考え方などを共有して、患者さんに適切な看護ケアを提供できるようにするブログになります。

原因不明の身体の訴え(不定愁訴)にどうアプローチする?

 

今回は「原因不明の身体不調(いわゆる不定愁訴)」について記載していきますね。

患者さんには、頭痛や吐き気など毎回違う症状を強く訴えてくる患者さんっていますよね?
医師に報告し、検査をしますが異常所見は出ない。時間の経過とともに、違う症状を訴えてくる患者さん。

看護師は
「またあの人が訴えてきた。不定愁訴が多くて困っちゃう」 
「すぐ八つ当たりしてくるから、いきたくないのよね」

このようにお互いの関係性もよくない傾向があります。この不定愁訴ですが、なぜこのような訴えをするのか?どのようにアプローチしていく必要があるのか?解説していきましょう!




痛みを訴えられたら、どのように考えますか?

異常所見がない患者さんに色々の症状を訴えられた時、
「また頭が痛いといっている。吐き気もあるらしい。いつものことだから、様子をみていよう」と軽く考えてしまいがちです。 

痛みは、患者さんの主観的な訴えなので、客観的に考えるのって難しいです。
しかし、 安易に不定愁訴と考えるのは非常に危険です。

もし、頭痛が本物で脳出血などの異常があったとしたら・・?
考えただけで恐ろしいですよね。

そのため訴えが多い患者さんの場合でも、身体症状のアセスメントを必ず行い、疾患と身体症状が連動している可能性が否定された場合に、初めてメンタルのアプローチをしていきましょう。
身体症状のチェック項目として、

・痛みの訴えが大げさなのか
・痛みの場所が毎回変わるのか
・痛みが続くのか

これらを最低限チェックするようにしていきましょう! 

不定愁訴ってなんで起きるの?

患者さんは、入院をして治療をしていると
「これからどうなるのだろう。」という、病気の予後や経済的、家庭の不安などのストレスがかかります。
このストレスから守るため、無意識に心を守ろうとします。 

また痛みなどの症状は、身体に不都合なことが起こっている以外に、精神面を伝えるメッセージとして働くことがあります。

なので、不定愁訴は

・心を守るための痛み
・メッセージを伝えるための痛み

このようなメンタルの症状を伝える一つのツールとして発生していると考えてみましょう。
必ず意味があるのです。

どのように対応したらいいの?

メンタルの痛みなどを訴えている患者さんは、医療スタッフの対応に過剰な反応をすることが多いです。
「異常がないのに、体調悪いんですね。どうしましょう?」

こんな風に対応したら、危険です。ほぼトラブルになるでしょう。
患者さんは、「痛みがあるのに対応してくれない。身体のどこかに異常があるから辛いんだ。なんとかしろ」と反発してきますよね?

大事なポイントは、痛みの存在を否定しないことです。
患者さんの訴えている痛みの存在を素直に認めてみましょう。

そして、認めていることを前提に話しを進めていき、本当の原因は何であるかをコミュニケーションを通じて確認していくようにします。

このように対応すると、患者さんとの信頼関係を保ち、傾聴することで痛みの訴えを軽減することにもつながります。

ついつい忙しい毎日では、身体面を重点にし、メンタルのケアが弱くなりがちです。しかし、身体とメンタルは連動しています。身体が悪くなるとメンタルも弱っていくように、両方のケアを行わないと、患者さんの健康を守ることはできません。

「患者さんの身体面、心理面の両方をサポートしなければ、本当の健康は得ることができていない」と私は思っています。

不定愁訴を訴えてくる患者さんに対して、本当の意味を一緒に考えられる看護師は、
エキスパート看護師ですよね^^

 




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