基礎編!バイタルサインの脈拍ってなに?
今回は「脈拍」について記載していきますね。
脈拍を知ることは、基本中の基本ですが、だからこそ知識を確実に持っていることが求められます。脈拍をみることで、心臓のポンプ力を把握することができます。脈拍数は多すぎても少なくても循環に影響があります。
また不整脈がある場合には、症状悪化の前ぶれの場合もあります。
脈拍のメカニズムってなんなのか?脈拍の測定方法、そして脈拍数によって、どのような影響があるのかを復習の意味をこめて、解説していきますね!
そもそも脈拍ってなに?
脈拍とは、心臓の収縮によって起きた拍動を、体表面近くの動脈で触れたものをいいます。脈拍は、心臓の活動状態を表します。1分間に60~100回が正常値になり、脈の不整がないかも一緒に確認していきます。
脈拍測定方法とメカニズムってどうなっているの?
脈拍を測定する時の一般的な場所は、橈骨動脈です。患者さんの母指の付け根に第2~4指をおいて測定します。
脈拍の調節は、心臓上部にある洞結節から発生します。この洞結節に対して、交感神経は脈を早くし、副交感神経は脈をゆっくりするように働きます。
例えば、マラソンをしている時に脈拍が速くなりますよね?このときは、交感神経が優位になって、脈は速くなって消化はあまり動かなくなります。副交感神経の場合は、この逆で脈が落ち着いて、消化の動きを活発になります。ぐっすり寝て朝起きた時、排便がすっきり出るのはこの副交感神経が影響しているんですね。
頻脈と徐脈が起きると、どうなるの?
頻脈は100回/分以上をいいます。基本的には頻脈の場合、交感神経が影響しているので血圧は上昇します。
しかし、ここで気をつけなければいけないことがあります。140回/分以上の脈拍数になると、心拍数は増えても心拍出量は減少してしまうのです。つまりどういうことか?
140回/分以上は、血圧低下の可能性が十分にある脈拍の状態と覚えましょう!
頻脈の原因として言われているのは、
・出血や発熱、脱水(一番頻度が多いです)
・精神的緊張
・低酸素、血圧低下
・肺梗塞
これらの原因が考えられます。
次に徐脈ですが、60回/分以下を徐脈といいます。
危険な状態は、40回/分以下の場合と覚えておきましょう!
このような状態が続き、
・失神などの症状がある
・症状がなくても3秒以上の心停止がある
このような場合にはペースメーカーが検討されます。つまり、40回/分以下は循環が非常に不安定であるということです。
徐脈の主な原因には、
・睡眠やスポーツ心臓
・脳圧亢進
・神経調節性失神
・心臓の刺激伝導系障害
これらなどが考えられます。
徐脈は名前の通り、脈がゆっくりなので意識障害が見られないか観察していく必要があります。
脈拍は基礎ではありますが、この基礎知識が中途半端であると臨床では通用しません。患者さんに「脈は大丈夫かい?」なんて聞かれることがよくあると思います。
このときに、正常値と異常値を全て答えられるレベルでないと、異常に気づくことはできません。
基礎知識は、患者さんを守るため絶対必要なものです。必ず覚えていきましょう!
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