転倒予防!あなたは正しい対応策を提供していますか?
今回は「転倒予防」について記載していきますね。
高齢社会が進んでいる現在では、入院患者さんの転倒予防は非常に重要です。元々のADLが低下している人や入院が原因で下肢の筋力低下が著しい方もいます。入院生活を送る上で転倒転落予防は、療養生活を守る援助の一つになります。
では、なぜ転倒リスクが高まるのか?転倒リスクが高い患者さんであると判断するためには?どのように転倒転落予防策を提供するのか?解説していきましょう!
入院患者さんは、なぜ転倒リスクが高まるのか?
大きく分けると、身体的要因と環境的要因に分類することができます。
身体的要因では、さらに4つに分類することができます。
・運動要因:麻痺や筋力低下、廃用症候群などで、特に介助で移動できる杖歩行や介助歩行が転倒しやすい
・感覚要因:四肢の感覚障害や視力障害、特に位置覚が障害されると、体のバランスを崩しやすい
・高次要因:危険に対する判断力低下、左半側空間無視、意識レベルのムラなどで転倒しやすい
・その他の要因:起立性低血圧や発熱、脱水などの身体症状から体力の低下が起こり、転倒しやすい
環境的要因では、
・廊下に手すりがない
・ベッドの柵が不適切
・靴ではなく、スリッパで履物が不適切
・夜間の照明が暗い
・廊下に障害物がある
このように、環境では患者さんの身体以外で要因となることが様々あります。
転倒リスクが高い患者さんであると判断するにはどうしたらいいの?
上記に記載したように、身体的要因と環境的要因に当てはまるのか確認していきましょう。これらの項目に当てはまることが多ければ多いほど、転倒リスクが高い患者さんと判断してよいでしょう。その上でさらに大事なのは、患者さんの生活リズムを把握することです。
入院してまだ日が浅い時に、転倒って起こりやすいと思います。なので、
・どのタイミングでトイレに行くのか
・夜間の排尿回数はどうなのか
・ナースコールで、呼べる方なのか
このような患者さんの情報を得ることが、転倒転落予防の第一歩になります。 患者さんが100%ナースコールを押してから、行動する方であれば身体的要因があったとしても、危険度は低くなりますよね。患者さん自身が危険だと感じていない、自ら行動を起こしやすい方だと、転倒リスクがかなり高い状態であると判断しましょう。
どのように、転倒転落予防を看護として提供していったらよいのか?
まず転倒の問題として、運動症状だけなのか、認知症も合わせて考えないといけないのか、患者さんによって様々であると思います。
運動症状だけの場合には、基本的にはナースコールで呼んでもらってから行動してもらうようにしましょう。
問題は認知症の症状も合わせて考えなければいけない場合です。対策としては、
・病室をナースステーションの近くにする
・離床センサーを使用する
・ベッド柵をあえて3点にし、ベッドから降りるポイントをしぼり、センサーマットで対応する
・基本的には、排泄行動が終わるまで付き添う
・ベッド柵を外す危険がある場合には、ベッド柵を固定して外れないようにする
このような対策を検討します。しかし、患者さんの行動パターンはかなり個人差があります。大事なのは、転倒転落予防の様々な知識を持っているということです。
転倒転落予防の知識がなければ、実際に危険だとわかっていてもどのように対処してよいか困ってしまいます。
療養上の安全を守るのは、身近にいる看護師です。
患者さんの生活リズムや認知症状の有無、身体症状を合わせてアセスメントしていきましょう!
看護師とお金、転職事情について興味ありませんか?
「もっとお金が欲しい。」
「職場の環境が・・・」
「もっと自由に働きたい。」
「時間のコントロールをしたい。」
このように思う方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。