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ステロイドの正しい理解は、看護師にとって大事

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今回は「ステロイドの正しい理解は、看護師にとって大事」について記載していきますね。

 

あなたは、ステロイドを使用している患者さんに、看護を行ったことがありますか?

 

一般的に知られている名前だと、プレドニンまたはプレドニゾロンという名前がメジャーでしょうか。

 

ステロイドと聞くと、なんでも効果がある万能薬だけど、副作用が強いから恐ろしいというイメージがあるのではないでしょうか。

 

ステロイドは、様々な疾患の治療薬として使用されています。

 

ステロイドは、元々は人間の身体にある副腎で作られるホルモンです。

 

副腎皮質から作られるので、副腎皮質ホルモンというように呼ばれることもあります。

 

このステロイドホルモンは、生命維持に必要なホルモンとされています。

 

ステロイドホルモンは、糖質コルチコイド、鉱質コルチコイドの2種類があるのですが、糖質コルチコイドを化学的に作られたのが、ステロイド薬となります。

 

そんなステロイドですが、作用や副作用について正しく理解されていますか?なんとなく、効果があって、副作用がある薬だと考えていませんか。

 

看護師にとって、ステロイドの基礎知識を正しく理解することは、患者さんの異常を早期発見する上で、大切な知識となります。

 

では、ステロイドって、どんな作用があるの?ステロイドってどんな副作用があるの?ステロイドを急に減らしたり、止めてしまうとなぜだめなの?解説していきましょう!

 

 

 

ステロイドって、どんな作用があるの?

 

ステロイドは、全ての有核細胞に効果を発現させます。

 

つまり、ステロイドは体中に作用するということになります。

 

どんな作用があるのかというと、主に

 

・強い抗炎症作用

・免疫抑制作用

 

この2つが強い作用となります。

 

それ以外の作用として、

 

・糖代謝

・脂質代謝

・骨代謝

 

これらにも作用することがわかっています。

 

ちなみに、人間の体にある副腎から作られる1日のステロイドは、プレドニンだと約5mg相当といわれています。

 

ということは、プレドニン5mgを内服するということは、自分で作っている量を飲んでいるということになりますよね。

 

ステロイドって、どんな副作用があるの?

 

ステロイドの軽い副作用としては、

 

・ムーンフェイス

・肥満

・皮膚脆弱

 

などが挙げられます。

 

この場合には、生命維持に大きく影響を与える状況ではないので、基本的には減量せずに、治療を優先していきます。

 

ステロイドの副作用で、注意しなければいけないのが、

 

・日和見感染

・ステロイド糖尿病

・脂質異常症

 

などが挙げられます。

 

特に、日和見感染を起こすと、重症感染症を引き起こし、生命に危険を及ぼす危険性があるので、注意が必要です。

 

日和見感染をなぜ起こすかというと、ステロイドは免疫抑制を起こすので、細菌感染やウイルス感染などに、弱くなってしまいます。

 

普段であれば、感染症を起こさないような弱い病原体でも発症させてしまうのが、恐ろしいところです。

 

なので、ステロイドの使用量が多い場合には、入院をして治療をしているのですね。

 

ステロイド糖尿病というのは、ステロイドが糖代謝に影響をしてしまい、悪化させてしまいます。

 

特に糖尿病を元々患っている場合、急激に血糖値が上昇してしまうので、定期的にチェックをする必要があります。

 

ステロイドには、食欲亢進をする力があるので、よりコレステロール値や血糖値が上がりやすい状況になります。

 

糖尿病や脂質異常症を予防するためには、食事に注意するということが、大事になっていきます。

 

ステロイドを急に減らしたり、止めてしまうとなぜだめなの?

 

ネガティブ・フィードバック機構を理解する必要があります。

 

細かな説明は省略しますが、要はステロイドを内服し続けることで、ステロイドホルモンの血中濃度が上がります。

 

その結果、ステロイドホルモンの産生を抑制してしまうのです。

 

この状態で、ステロイドを急に止めてしまうとどうなるのか。

 

当然、体の副腎からは、ステロイドホルモンを作り出すことはしなくなります。

 

体にステロイドがない状態だと、軽い症状だと、

 

・全身倦怠感

・発熱

 

などが見られます。

 

重症化すると、

 

・血圧が急激に低下する

・ショックを起こす

 

などの症状が見られ、最悪、死に至ることもあります。

 

これが、離脱症状となります。

 

では、どの程度、ステロイドを内服し続けていると、止めることができなくなるのでしょうか。

 

一般的には、プレドニンで言うと、総量1000mg以上の場合に、離脱症状を起こしやすいとされています。

 

なので、患者さんがステロイドの内服開始をする場合には、上記の知識を覚えていることで、正しい内服の知識を患者さんに伝えることもできますよね。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

ステロイドは、様々な疾患に対して効果があります。

 

看護師として大事なのは、なぜステロイドを内服しているのかを、まず理解することです。

 

その上で、上記に書いたような基本的な知識を理解していると、患者さんのどのような症状に気をつけなければいけないのか、わかってきます。

 

高用量のステロイドの使用開始をしたのであれば、感染症状をチェックしますし、糖尿病や脂質異常が急激に悪化していないのか、観察していきます。

 

知識があれば、観察する項目、必要な看護ケアを自然とすることができます。

 

看護師が正しい知識を持つことは、患者さんに適切な看護ケアを提供することにつながります。

 




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