
こんな悩みを解決します。
本記事の内容
・1年目の看護師が辞める割合は13人に1人。辞めたいと思う人は4人に3人
・1年目看護師の辞めたい理由は3つあります
・1年目看護師を辞めない方が良い理由は5つあります
・1年目看護師を今すぐ辞めたほうが良いケースは2つあります
・1年目看護師が辞める前に考えるべきこと
✔︎本記事の信頼性
✔︎現役14年目看護師&副業ブロガー
✔︎ブログ収益5桁(最高5万円/月)
✔︎ブログきっかけで看護の本を執筆
結論から先に伝えると
✔︎睡眠剤を飲まないと眠れないor気分の落ち込みやムラが激しい
✔︎労働環境が違反レベル
上記2つに該当するのであれば、無条件で今すぐ退職するという行動をしてください。
関連:看護師の退職代行を利用した方が良い人の特徴【結論:精神的につらい人】
それ以外の悩みとしては
・人間関係がうまくいかなくて、どうして良いかわからない
・知識不足と経験不足で怒られてつらい
・不規則勤務に対応できなくてつらい
・家と仕事の往復ばかりで、プライベートがない
・辞めたあとのことを考えると、不安になる
こんなストレスを常に抱えながら1年目看護師を頑張っているものです。

本記事では、
✔︎1年目看護師の辞めたい理由
✔︎辞めないほうが良い理由
✔︎今すぐ辞めたほうが良いケース
この3つのテーマで伝えていきます。
1年目の看護師でつらいと感じている、辞めたいと思っている人は最後までじっくりと読んでみてください。
それでは、スタートしていきますね。
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Contents
1年目の看護師が辞める割合は13人に1人。辞めたいと思う人は4人に3人
引用元:2019年病院看護実態調査より
引用元:2017年看護職員の労働実態調査より
✔︎1年目看護師の離職率は13人に1人
✔︎辞めたいと思う人は4人に3人
とても高い数字ですね。
ほぼ全員が一度は辞めたいと思っている結果になります。
1年目看護師の辞めたい理由は3つあります
辞めたい理由
・人間関係
・知識不足と経験不足
・労働環境
上記3つが主な理由になります。
どれか一つが原因で辞めたいというよりは、悩みやストレスが複数ある場合が多いですね。

一つひとつ辞める原因について、解説をしていきますね。
人間関係
人間関係の多くは、先輩看護師やベテラン看護師との人間関係になります。
・困って声をかけても、手伝ってくれない
・気を使って一人で対応すると、声をかけなかったことについて怒られる
・情緒不安定で気分のムラが激しい
・声をかけても無視をされる
・意見を尊重してもらえない
・細かな部分の指摘がきびしすぎる
・仕事ができないと陰口を言う
思い当たる部分が多いはずです。

では、人間関係の悩みについてどう対処すれば良いのか。
人間関係の対処方法
対処方法の前に
”看護師1年目を乗り越えると、極端に人間関係が改善する可能性が高まる”
この事実を先に伝えますね。

こう感じると思いますが、事実です。
なぜなら、
✔︎1年目看護師に集中するため、2年目看護師はあまり注目されなくなる
✔︎気がつかないうちに、最低限の看護師レベルに到達していた
✔︎一人の看護師として認められる機会が多くなる
こんな理由があるからです。
とはいえ、地獄の1年間を我慢し続けろとは言いません。
本当に毎日毎日、大変な日々ですからね。
ただ、
永遠とも思える日々は一生続かない
この事実を、先に伝えておきたかったのです。
少し前置きが長くなりましたが、人間関係の対処方法について伝えますね。
人間関係の対処方法
・前のめりにコミュニケーションをする
・ちゃんと勉強していることを強烈アピール
・少しでも余裕があるときは、必ず先輩看護師の仕事を手伝う
一人ひとりの性格や環境によって違いはありますが、有効な3つの手段になります。
もう少し、詳しく解説をしますね。
前のめりなコミュニケーションをする
メリット
ポジティブな気持ちで相手と関わるので、悪い気持ちにさせない
デメリット
ネガティブからポジテイブに変化させるので、エネルギーを使う
ポジティブな気持ちで関わることで、相手も良い気持ちになってもらうという方法になります。
あなたの周りにいる、毎日元気に明るく対応している看護師を観察してみてください。
ネガティブなことを言われていないはずです。
とはいえ、すぐにポジティブ発言をしたら良いとはいいません。
1年目看護師というのは、毎日怒られてメンタルがつらい時期ですからね。
最初からすべてポジティブに対応するのではなく、
”できる範囲で少しずつポジティブなコミュニケーションをする”
ちょっとした行動が、人間関係を改善していきます。

ちゃんと勉強していることを強烈アピール
先輩看護師やベテラン看護師の多くは、一人前の看護師になってもらいたいと思っています。
勉強していることを正しく伝わることで、人間関係を良好に保つことができてきます。
アピールする方法としては、


こんな風に聞くのがポイントです。
聞き方のポイントは
”知識がある前提で質問をする”
この考え方が重要になります。
知識がある状態で質問をすることで、勉強をしていることが伝わるのです。
努力をしていることが認められれば、人間関係の空気が少しずつ優しくなっていきますよ。

少しでも余裕があるときに、先輩看護師の仕事を手伝う
受け持ち患者さんの人数によっては、先輩看護師より先に仕事を終わることがあります。
こんなときには、先輩看護師の仕事を積極的に手伝うのが良いですね。
メリット
自分の仕事が終わらないときに、先輩看護師が手伝ってくれる
デメリット
残業が多くなる
病院にいる時間が長くなりますが、先輩看護師との信頼関係をつくるチャンスになります。
返報性の原理という言葉を聞いたことがありますか?
返報性の原理とは・・・
人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱く心理。
残業をしている場面では、忙しい看護を一緒に頑張った戦友のような気持ちになるんですよね。
”手伝う姿勢をみせる”
この行動ひとつで、人間関係は大きく変化します。

知識不足と経験不足
大前提として
”先輩看護師やベテラン看護師は、1年目看護師に即戦力を求めていない”
この部分を覚えておいてください。
経験不足で仕事ができずに落ち込むと思いますが、どれだけ努力をしても経験に勝つことはできません。
経験不足については、どの看護師も理解しています。
では、知識不足はどう対処するのか?
ポイント
・事前学習はある程度
・事後学習に全力
これがおすすめです。

こう思うでしょう。
事後学習が大事だと伝える理由は
事前学習:知識や看護技術のイメージがつきにくく、覚えにくい
事後学習:イメージがしやすく、知識として残りやすい
こういった理由があるからですね。
とはいえ、時間に余裕があれば当然、事前学習も全力が良いですよ。
あくまで、時間の余裕がないときの方法になります。
ただ、多くの1年目看護師というのは、課題が山積みで休日も課題に追われるんですよね。

事後学習は患者さんというイメージがつきやすいので、看護の仕事にすぐ活かすことができます。
これが、看護学生と1年目看護師の大きな違いともいえますね。
労働環境がつらい
ex)看護師の勤務形態
早出:7:00〜15:35
日勤:8:30〜17:05
遅出:10:00〜18:35
準夜:16:30〜1:05
深夜:0:30〜9:05
日勤ロング(2交代):8:30〜18:45
夜勤(2交代):17:30〜9:05
上記は私が総合病院で働いていたときの勤務形態ですね。
・朝、起きるのがつらい
・夜勤前、眠ることができない
・夜勤後、ずっと寝ている状態
・夜勤明けの次の日も疲れがとれない
・日勤なのに、時間外3時間は当たり前
・遅出→早出のときは病院にずっといる感覚
・家と病院の往復ばかりでプライベートなし
一人ひとり感じ方は違いますが、ほぼ当てはまるはずです。
では、不規則勤務が当たり前といわれる看護師ですが、どう対処したら良いのか?
労働環境の対処方法
✔︎1年間我慢すると期限を決める
✔︎部署異動を依頼or退職をして日勤のみで探す
上記2つの方法があります。
順番に解説をしていきます。
1年間我慢すると期限を決める
”まずは看護師として働く環境に慣れる”
1年目看護師というのは、看護師の働き方に慣れていく1年ともいえます。

こう考えやすいのですが、

こんな風に考えると、気持ちが少し楽になるものです。

部署異動を依頼or退職をして日勤のみを探す

こう強く感じている場合には、すぐに行動をした方が良いです。
具体的には、
所属師長に部署異動を相談
↓
可能性があるなら部署異動
↓
ダメなら退職
こんな感じですね。

1年目看護師を辞めないほうが良い理由は5つあります
5つの理由
・1年目看護師を乗り越えると、驚くほど楽になる
・看護師の経験と知識の積み上げが0スタートになる
・看護師としての吸収スピードが低下する
・転職先で「また辞めるのでは?」という目でみられる
・夜勤なしだと年収50万前後ダウンします
順番に解説をしていきます。
1年目看護師を乗り越えると、驚くほど楽になる
1年後の未来
・細かな指摘がなくなる
・一人前の看護師として接してくれる
・新しい1年目看護師が注目される
1年後には、こんな未来がほぼ間違いなく起こります。

ギャップがありすぎて、こう思うかもしれませんね。
ただ、理由もはっきりしていて
✔︎1年目より知識、経験を持っている状態
✔︎2年目看護師を教育するマンパワー不足
こんな理由があります。

看護師の経験と知識の積み上げが0スタートでシンプルに大変
看護師としての基礎知識は活用できますが
”専門知識は働く場所で大きく変わる”
これが0スタートになる理由です。
ex)消化器病棟を退職して眼科クリニックで働く
ex)手術室を退職して皮膚科クリニックで働く
働く環境が変われば、病気も年齢層もすべて変わります。
求められる知識や看護技術も全部変わります。
であれば、今働いている場所で経験と知識を積み上げたほうが、つらくない場合もあります。
看護師としての吸収スピードが低下する
メリット
・0から教えてもらえる機会が多い
デメリット
・注目されるストレスが多く、課題も多い

ストレスを日々感じる1年目看護師ですが、0から教えてもらえる機会は貴重です。
転職先で「また辞めるのでは?」という目でみられやすい
在籍期間が短いと、どうしても次の転職へのハードルが高まります。
看護師として働ける場所がせまくなるということですね。
理由としては
・経験3年以上が求められる
・〇〇科の経験者を優遇する
・忍耐力がないと誤解される
上記が主な理由になります。
1から教育体制が整っていれば良いのですが、即戦力を求める転職先が多い現状がありますね。
今後の看護師キャリアを考えると
”1年間頑張って経験と知識を身につけたあと、理想の職場を探していく”
この視点を持って行動するのが重要です。
夜勤なしだと年収50万前後ダウンします
夜勤手当のみで年間50万前後もらっている
この事実を覚えておくのが大切です。
本記事を読んでいる1年目看護師の多くは
夜勤が苦手で日勤のみの求人を検索する
こういった行動を一度は行っているはずです。
ただ、どの求人も
✔︎夜勤がある求人よりも低い
✔︎休みが少ないけど給料が高い
上記2つのどちらかだったでしょう。
その結果、今の生活水準を維持するために現状維持という判断になるわけですね。
1年目看護師を辞めないほうが良い5つの理由を伝えてきましたが、
絶対に辞めたほうが良いケース
これは存在します。
次に解説をしていきますね。
1年目看護師を今すぐ辞めたほうが良いケースは2つあります
冒頭でも伝えましたが、
✔︎睡眠剤を飲まないと眠れないor気分の落ち込みやムラが激しい
✔︎労働環境が違反レベル
上記2つのケースは、今すぐ辞めることをおすすめします。
理由について解説していきますね。
睡眠剤を飲まないと眠れないor気分の落ち込みやムラが激しい
健康障害を起こしてまで、仕事を続ける必要は全くない
これが結論です。
患者さんのケアをするという大事な仕事ではありますが、自分自身の体調を悪くしてまで続けるべきではありません。

労働環境が違反レベル
✔︎残業代のカット
✔︎月の残業が45時間以上
✔︎雇用契約にない業務内容
患者さんの急変があるので、時間外0というのは難しいです。
ただ、毎日3時間以上の残業があるのは、労働基準法に違反します。
悪い環境で仕事を続けていても、精神的な消耗が強くなるだけです。

1年目看護師が辞める前に考えるべきこと
✔︎新しい転職先は日勤のみor夜勤あり
✔︎ライフスタイル
この2つを事前に考えておくことが大切です。
解説していきますね。
ライフスタイルにあった看護師の働き方を考える
あなたがどういう理由で辞めたいと思ったか
これが答えになります。
・夜勤明けの絶望的な疲れから逃げたい
・夜勤前に眠れない
・年収50万前後下がっても良い
こう思うのであれば、日勤のみのクリニックや施設看護師を探すと良いですね。
または
・夜勤は問題ないけど、人間関係がつらかった
・年収は下げたくない
・経験と知識を一度リセットして、学び直したい
こう思うなら、フルタイムの病院を探すと良いですよ。
まとめ:1年目看護師の1年間は継続したほうが良い。でも、心がこわれそうなら今すぐ辞めよう
・辞めたいと思う看護師は4人に3人
・1年目看護師の辞めたい3つの理由と対処方法
・1年目看護師を辞めないほうが良い5つの理由
・1年目看護師を今すぐ辞めたほうが良い2つのケース
・1年目看護師が辞める前に考えるべきこと
こういったテーマで伝えました。

これが1年目看護師が感じている本音ですよね。
1年目看護師を振り返ると、看護師キャリアを積み上げていく上で貴重な1年だったのは間違いない事実です。
とはいえ、精神的に一番つらかったのも事実となります。
今回お伝えした1年目看護師の考え方や対処方法が、少しでも役に立てれば幸いです。