
こんな悩みを解決できる記事を書きました。
総合病院で12年看護師をしましたが、現在は施設看護師として働いています。
ここで解説する『看護師を二度とやらない記事』を読めば、具体的に辞める理由と辞めた後の未来を考えることができます。
看護師を二度とやらない理由はもちろん、デメリットやメリット。
そして、看護師を辞めた実体験についても伝えていくので、じっくり読み込んでください。
看護師を二度とやらないと思う10の理由
看護師を二度とやらないと思う理由は、一つではありません。
毎日の残業、人間関係といった強いストレスが関係しているためですね。
具体的に10の理由を一つずつ深掘りをしていきます。
人間関係が悪い
看護師を二度とやらないと感じる圧倒的1位は、人間関係です。
狭い人間関係で、強いストレスを日々感じてしまうから。
- 先輩看護師や師長と価値観が違う
- 同僚看護師と価値観が合わない
- 看護師同士のいじめがある
- 患者や家族からのクレームが多い
- 仕事のミスを責める文化がある
- 勤務時間外にLINEで仕事の連絡
- 仕事を押し付ける
看護師の優しい人が辞めるのも、特徴の一つになります。



看護師の世界は狭いので、悪い人間関係ができやすいんですよね…
給料と業務内容が合っていない
専門スキルと給料が合っていないと感じる看護師は多いですよね。
看護師の経験年数を重ねても、業務量と責任が増えるだけで給料に反映されないから。
多くの医療機関では
- 専門スキルと給料の非連動
- 係活動や看護研究が増える
- 資格手当の固定
- リーダー業務が増える
- 看護業務の評価に不透明性がある
上記のような現状があります。
仕事量が増えるだけで給料が増えなければ、当然辞めたいと感じます。
不規則な勤務と夜勤がつらい
看護師を辞めて幸せだと感じる理由の一つが、不規則勤務と夜勤になります。
看護師を辞めると、体と心の負担が圧倒的に少なくなるから。
具体的には
- 健康への影響
- 仕事とプライベートのバランス
- 患者や家族からの精神的負担



以前、一緒に働いていた看護師も辞めて、体が楽になったと話していました。
仕事の責任が重すぎる



看護師の仕事は責任が重すぎます…



勤務時間は緊張の連続で疲れるよね。
ミスの許されない医療場面が、想像以上に多い医療現場。
例えば…
- 薬の管理
- 点滴の管理
- ドレーン管理
- 転倒転落の予防
- 病状の早期発見
慢性的な看護師不足で、一人あたりの責任が増しています。



仕事の責任が重すぎるので、看護師を辞めたいと感じてしまいますよね。
理想と現実のギャップが激しすぎる
看護師の仕事内容は、理想と現実のギャップが大きいんですよね。
なぜなら、看護ケアや人間関係、待遇がイメージと全く違うから。
どういうことかと言うと、
- 一人の患者にゆっくり看護ケアを提供する
→時間がとれず、日々の仕事に振り回される
- 看護師同士でチーム看護を提供する
→ヘルプを頼んでも忙しくて誰も来ない
- 看護師の給料は高い
→実際は残業代と夜勤代で高く見えるだけ
世間のイメージと実際の現場が違いすぎて、看護師を二度とやらないと思ってしまいますよね。
患者や家族への強いストレス
看護師のメンタルが消耗する原因の一つは、患者や家族からの強いストレスがあります。
理不尽なことを言われる機会が、想像以上に多い世界なんですよね。
例えば、
- 患者から暴言、暴力があっても病気のせい
- 家族から理不尽なことを言われても、謝罪が基本
- 患者の高齢化で病状の理解が得られず、療養上のお世話が複雑化している



求められる看護が昔と今では変化し、メンタルを消耗する機会が増えていますよね…
正しく看護が評価されない
看護師の仕事は、評価しづらいのが特徴です。
看護ケアやアセスメントといった専門スキルは、点数をつけられないから。
詳しく伝えると
- 転倒に注意し車椅子トイレの介助を行った
→移乗介助スキルの評価点がない
- 患者、家族への精神的ケアを行った
→精神的ケアに対して点数化できない
- 清潔ケアを丁寧に行った
→清潔ケアの評価点がない
つまり、専門的な視点で看護を提供しても給料に何ひとつ反映されないのです。
看護師は奉仕の精神と言われますが、正しく評価されなければ当然モチベーションは下がりますよね。
休みが取りづらい
休みが取れずに仕事ばかりになれば、看護師を辞めたくなりますよね。
仕事とプライベートのバランスは大切です。
不規則勤務の現状は
- 夜勤前後で休んだ気がしない
- 他のスタッフが休むと、急に休みから仕事になることがある
- 有給を希望しても通常の休みに変更される



総合病院で働いていた頃、休みのとりづらい雰囲気がありました。つらいですよね…
毎日残業で時間が消える
毎日の残業が当たり前になると、精神的につらくなり辞めたくなります。
ワークライフバランスが崩れて、プライベートの時間がどんどん消えていくから。
なぜ看護師の残業が多いかというと、
- 看護師不足で受け持ち患者数の増加
- 看護業務が年々増加
- 入院対応できる看護師が残っていない
看護師のマンパワー不足が原因ですね。



ほぼ残業0の職場はあります。働く環境は定期的に見直しをした方が良いですよ。
看護師以外の仕事に興味が湧いた
看護師を辞めて違う仕事をする人は、一定数います。
看護師の専門スキルを活かす場所は、必ずしも病院とは限らないからですね。
自分自身、看護師以外に
- ブログ
- ライター
- メルマガ執筆
上記のような仕事もしています。
看護師は、相手の気持ちを汲み取るスペシャリストなので、いろいろな仕事に活かすことができますよ。
看護師を二度とやらない3つのデメリット



看護師を二度とやらない理由はわかったけど、実際に辞めるとどうなるの?



大きく分けて3つのデメリットが存在します。
一つひとつ、深掘りをしていきますね。
収入が下がる
何も考えずに看護師を辞めると、高確率で収入が下がります。
看護師以外のスキルがなく、価値提供ができないから。
具体的に説明すると、看護師の給料は
- 基本給
- 夜勤手当
- 残業代
上記3つが主に分けられます。
夜勤手当分の給料が下がる
残業代がない分の給料が下がる
専門職ではないため、基本給が下がりやすい
とはいえ、あくまで何も考えないで看護師の環境を変えた場合なので、誤解しないでくださいね。



ブラックな環境ばかりではないので、自分に合う環境と給料を考えて行動するのが大切です。
ブランクが長くなると復職しづらい
看護師を辞めてブランクが長くなると、復職をするハードルが高くなります。
専門スキルを求められたとき、対応しづらくなるからですね。
例えば、
- 優先度の決定
- 新しい医療知識や技術
- アセスメント能力
一人で判断することが多い看護師の仕事は、復職するときに大きなハードルになります。
とはいえ、働く環境によって求められる内容は大きく変わるんですよね。



働く環境によるってこと?



病院やクリニック、施設看護師や専門科によって大きく変わります。自分の得意を理解しておくのが大切です。
看護師のキャリアを活かせない
看護師を辞めると、専門的なキャリアを十分に活かせない場合が多いです。
求められる看護スキルや評価されるポイントが違うから。
どういうことかと言うと、
- 教育業界
- 販売、サービス業
- フリーランスや起業
看護師を辞めて違う仕事をすると、専門スキルを素直に活かせないことが多いんです。
ただ、
- 相手の気持ちを聞く
- わかりやすく伝える
上記のような看護師スキルは使えるので、上手に活かすのがポイントになります。
看護師を二度とやらない3つのメリット



看護師を辞めるデメリットはわかったけど、辞めるメリットも教えてほしい。



看護師を辞めるメリットも大きく分けて3つあるので、一つひとつ説明しますね。
健康を取り戻すことができる
看護師を辞めると、体と心の健康を取り戻すことができます。
不規則勤務や他者からの精神的ストレス、身体的ストレスから解放されるから。
自分自身の実体験として
- 夜勤を辞めて体調を崩さなくなった
- ポジティブ思考になった
- 仕事の悪夢を見なくなった
看護師の仕事は想像以上に体の負荷を与えています。
働き方を考えるのは大切ですよ。
人間関係から解放される
看護師のドロドロした人間関係がなくなり、精神的ストレスから解放されます。
特に看護師同士の人間関係で、悩んでいる人が多いから。
例えば、
- チーム内の情報共有
- カンファレンス
- 看護観の違い
看護師の仕事はコミュニケーションが多いので、どうしても人間関係のトラブルは起こりやすいです。



看護師が辞めたいと感じる圧倒的1位は人間関係。解放されたいと考える人は多いですよね。
時間に余裕が生まれる
フルタイム看護師を辞めると、プライベートな時間に余裕が生まれます。
不規則勤務や毎日の残業から解放されるから。
もう少し具体的にすると、
- 不規則勤務がなくなる
→一定のリズムで時間コントロールができる
- 毎日の残業がなくなる
→仕事後のプランを立てやすくなる
上記のように、時間に余裕が生まれると生活の質が向上します。
自分の時間は大切ですよね。
【体験談】看護師を二度とやらないと決めて感じたこと



しろさんも看護師を辞めた経験があるんですよね?



病院看護師を辞めて1年ほどフリーランスをやっていた時期があります。詳しく伝えますね。
リアルな情報を伝えるために、
- 芸人のオカリナが看護師を辞めた理由
- 自分自身が看護師を1年辞めて感じたこと
上記2つについて解説していきます。
芸人のオカリナが看護師を辞めた理由



芸人のオカリナは看護師を4年間で辞めています。辞めた背景について解説しますね。
高校時代から芸人になる夢があった
高校時代から芸人になってお金持ちになると考えていたのが、看護師を辞めた理由だと話しています。
看護師と芸人の両立は難しいからですね。
すぐに看護師を辞めなかったのは、奨学金を借りていたから。
返済するまでは看護師を続けるという強い意志があったと言うことですね。



看護師を辞める理由は人それぞれですが、夢を追いかけるのはポジティブな理由です。
急変や医療ミスのストレスが強かった
自分のミスが患者の命に直結する緊張感が強かったと話しています。
医療現場はプレッシャーを感じる場面の連続ですからね。
例えば、
- 急変時の対応
- 処置の介助
- 早期異常の発見
プレッシャーを感じる場面が多いので、強いストレスを抱えていたのだと思います。
看護師を辞めて違う仕事をしたら〇〇だった



ここからは自分自身の実体験を交えて、一つひとつ深掘りをしていきますね。
看護師の世界は狭すぎる
一つの職場で看護師だけをしていると、視野はどんどん狭くなります。
物事を考えるときに、一つの環境しか経験がないから。
総合病院で12年看護師をしていた頃、
- 看護師の仕事ばかりを考えていた
- 看護師以外の交流がほぼなかった
こんな状況でした。
つまり、世の中を広く考える視点がなかったんですよね。



継続して仕事を続けるのは大切。でも、一つの環境に縛られない柔軟性は大事です。
やっぱり人と接するのが好き
看護師を1年辞めて気づいたのは、看護師の仕事が好きだと言うことです。
元々は人をケアしたいという気持ちで看護師をめざしたから。
具体的には
- 相手が笑顔になる
- 何気ない会話
- 高齢者と話すのに全く抵抗がない
看護師を一度辞めても復職をする理由の一つが、人をケアしたい気持ちだと思うんですよね。
病院以外の働き方はたくさんある
看護師といっても、多様な働き方がどんどん増えてきています。
看護師の専門スキルは、病院だけに留めておくスキルではないから。
例えば、
- 訪問看護
- 施設看護
- 企業看護
- クリニック
- 看護師ブロガー
- 看護師ライター
- SNS関連の仕事
たくさんありますが、どれも
- コミュニケーション能力
- 問題解決能力
- 優先度の決定
上記のようなスキルを活かすことができます。



自分自身、施設看護師をしながらブログやライター活動をしています。自分に合った働き方を追求するのは大事ですよ。
一つの職場にこだわる必要はない
一つの環境にこだわる必要はありません。
今の自分にあった働き方をするのが大切なんですよね。
自分自身の過去と現在を比較してみると
過去:総合病院で夜勤ありのフルタイム看護師
- 子供に夜はいないの?と聞かれた
- 毎日残業ばかり
- 月1回以上は体調を崩した
- 係活動でサービス残業
現在:施設看護師で日勤のみ
- 子供と夜は一緒に必ず寝る
- 残業はほぼ0
- 体調を全く崩さなくなった
- サービス残業なし
何を大切にするかで、看護師の働き方は大きく変わりますよ。
働きやすい職場は必ずあるという事実
看護師で働きやすい職場は、間違いなくあります。
働く環境を変えると、労働環境がまったく違うことに気がついたんですよね。
施設看護師として働いてみて感じたのは
- 人間関係が圧倒的に良い
- 残業が全くない
- 不規則勤務がない
- 係活動や看護研究がない
- 笑顔が増えた



看護師はどこで働いても一緒は間違った情報です。自分の求める働き方を考えてみませんか?
看護師を二度とやらないと思っている人のよくある質問
- 看護師を辞める人は多いですか?
-
看護師の離職率は高いと言われています。
患者や家族からのストレス、看護師同士の人間関係が想像以上に大変だからです。
2022年の病院看護実態調査では、正規雇用の看護師は11.6%、既卒採用者が16.8%、新人看護師の10.3%が辞めていると報告があります。
日本看護協会不規則勤務で過酷な環境が多いので、離職率は昔も今も変わらず高い現状があります。
- 看護師を辞めるとき、誰に言うべき?
-
直属の上司(看護師長)に伝えて、辞める手続きを進めるのが一般的です。
辞める正式な手続きをするために必要な行動になります。
とはいえ、大きい病院になると直属の上司(看護師長)だけで辞められない場合があります。
直属の看護師長→看護部長
複数の面談で引き止めに合うことがほとんどです。
看護師労働基準法では、最低2週間前に伝えたら良いんですよね?
しろ以前より少し改善されてきているものの、まだ1年は辞めれないという嘘の引き止めが多くあります。正しい情報を覚えておきましょう。
- 看護師1年目の離職率が多い理由は?
-
理想と現実のギャップが大きすぎるのが原因です。
知らない看護の世界を目の当たりにする現状があります。
具体的には
- 毎日残業
- 人間関係がひどい
- 精神的ストレスが強い
労働環境が変わらない限り、離職率はどんどん増加しています。
看護師を二度とやらないと感じたら自分を見つめ直す時間が大事
今回伝えた「看護師を二度とやらない記事」を読めば、具体的な理由、辞めた後の未来をイメージしやすくなります。
最後に、内容についてまとめますね。
- 一つの環境にこだわる必要はない
- 働きやすい職場は必ずあるという事実
- 病院以外の働き方はたくさんある
- 夜勤を辞めると健康を取り戻すことができる
- 時間に余裕があると穏やかに過ごせる
- 看護師のスキルは色々な仕事に活かせる
「優しい看護師ほど辞める」環境にいる方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

