
「先輩看護師によって、求められるレベルが違う。」
「一人前の看護師になるために、どこまで頑張れば良いの?」
こんな新人看護師の悩みを解消します。
本記事の内容
・看護知識の学び方
・看護技術の到達レベル
・積極的なコミュニケーションが有益
本記事の信頼性
・現役看護師13年目
・急性期、慢性期、終末期の全てを経験
・救急外来や消化器内科など、多くの科を経験
総合病院で看護師として12年間働き、1年間フリーランス。
現在は、施設看護師として日中のみ働きながらブログを書いています。
今回は、新人看護師が抱える1年間の目標というテーマでお伝えしていきます。
新人看護師の目標というのは、ハードルを高く感じますよね。
私自身、目標を正しく理解できずに、毎日怒られる状況がしばらく続きました。
正直、毎日怒られると「看護師に向いていないんじゃないか?」と思ってしまいます。
ただ、安心してください。
本記事を読むことで、1年間の目標を正しく理解し行動できるようになります。
今回は、目標達成に必要な3つのポイントについてお伝えします。
新人看護師の目標を達成したいという方は、最後までじっくりと読んでみてください。
それでは、スタートしていきましょう。
Contents
新人看護師の目標1:看護知識の効率的な学び方は事後学習です
結論としては、
“事後学習がオススメ”になります。
新人看護師のメイン学習方法は事後学習

こんな経験をした人がほとんどのはずです。
事前学習は、疾患の理解と症状の予測に役立ちます。
ただ、知識の範囲が多く、理解しきれない部分があります。
では、事後学習の場合はどうでしょうか?
事後学習3つのメリット
・疾患の症状にあった具体的な看護ポイントを考えられる
・疾患の理解と観察ポイントが具体的になる
・正しいアセスメントがしやすくなる
事後学習のデメリット
・仕事が終わってから行うので、体力的にきつい
新人看護師の看護知識をつける手段の一つとして、事後学習は有効です。
患者さんを通して、不明点や曖昧だと思う知識を再学習する。
この行動を繰り返すことで、一人前の看護師として成長していきます。
デメリットを軽減するために、私は職場で一通り調べて、自宅にあまり持ち込まないようにしていました。
事後学習のやり方を具体的に教えます
患者さんの疾患の理解が不十分
↓
疾患の病態をまず調べる
↓
症状を調べて、患者さんに現在出ている症状と照らし合わせる
↓
観察すべき項目を調べる
↓
観察項目の正常と異常を理解する(早期発見のため)
↓
異常を見つけたときの行動を考えておく
上記が最低限、事後学習に必要な項目になります。
少しずつ慣れてきたら、下記の項目も追加で学習すると、より一人前の看護師に近づくことができます。
追加で事後学習すると良いもの
・治療過程(治療の内容がわかると、異常を発見しやすい)
・検査結果(身体の異常を理解しやすい)
・内服薬の作用と副作用
半年続ければ疾患が重複して、少しずつ余裕が出てくるので頑張りましょう。
新人看護師の目標2:100%自信が持てるまで看護技術を磨くことが大切です
“優秀な看護技術は信頼を勝ち取る”
これが結論ですね。
100%の看護技術スキルは、2つの信頼を勝ち取ります
看護技術を100%確立する恩恵
・患者さんに良い看護ケアを提供でき、信頼関係を構築できる
・先輩看護師に一定の評価を受ける
患者さんに良いケアを提供できるのは当然ですが、重要なことが
“先輩看護師から一人前の看護師として評価を受ける”
という点ですね。
私の新人看護師で勤務した科は、消化器内科になります。
ここで、私が看護技術として努力をしたのが採血と静脈注射です。
最初の頃は失敗の連続でしたが、努力は必ず報われます。
先輩看護師やベテラン看護師が次々と失敗する中で、私がルート確保を一発でできたことがあります。
これが一度ではなく、何度か繰り返すとどうなるか。

というようなケースが増えていくんですね。
一人の看護師として見られると、嬉しいものです。
1年間の目標として、自信が持てる看護技術を一つでも多く獲得すると、2年目以降に苦労せずに過ごすことができます。
新人看護師の目標3:積極的なコミュニケーションで、ポジションを確立することが大切です
コミュニケーションと聞くと、患者さんとのやりとりをイメージすると思います。
患者さんとの日々のコミュニケーションは当然必要ですが、それ以外に重要なのが
“先輩看護師、ベテラン看護師とのコミュニケーション”
なんですね。
私が新人看護師だった頃、とにかく自信がありませんでした。
その結果、
怒られないように、なんとなく1日をやり過ごそうとする
↓
知識不足、技術不足で怒られる
↓
先輩看護師に相談できなくなる
↓
声をかけられるだけで、緊張する
↓
消極的になる
↓
怒られて給料がもらっていると思えてくる
こんな感じで、1年間は本当に大変な思いをしたんですね。
今でこそ、誰とでも積極的に協力しながら行動できていますが、行動を間違えれば先輩看護師との信頼関係は崩れていきます。
では、どう行動すれば良いのか?
・積極的に挨拶をする
・休憩時間中に、世間話で良い関係を築いておく
・自分なりの考えを伝えた上で、相談をする
上記のように、とにかく積極的に関わっていくことが大切です。
関わりが少ないと、
「何を考えているのかわからない。」
こう思われてしまいますからね。
先輩看護師と良い関係を築くメリット
・ちょっとしたミスでも、笑ってカバーしてくれる
・わからないことを丁寧に教えてくれる
・ケアの協力をしてもらいやすくなる
・モチベーションを維持できる
・人間関係のストレスが圧倒的に少なくなる
先輩看護師と良好な関係は、メリットばかりですね。
あなたの周りにいる新人看護師で、良いポジションにいると感じる人がいるでしょう。
その新人看護師の行動をよく観察してみてください。
積極的にコミュニケーションをし、元気に毎日を過ごしているはずです。
ポジションを確立するまでに数ヶ月の時間が必要になりますが、一度確立すると看護師生活が過ごしやすくなりますよ。
まとめ:新人看護師の1年間の目標は、十分達成可能です
今回は、新人看護師が抱える1年間の目標というテーマでお伝えしました。
本記事の内容を要約しますね。
・看護知識の効率的な学び方は事後学習が有効
・100%の看護技術スキルは、患者さんと先輩看護師の信頼を勝ち取る
・積極的なコミュニケーションが、あなたの良いポジションを確立する
こんな感じですね。
新人看護師というのは、看護師生活の中で一番大変な時期です。
ここで正しい努力をすることが、後々の看護師生活に大きな変化をもたらします。
1年間の目標を見ると重い空気になりますが、まずは3つのポイントを意識して行動していきましょう。